6月半ばにあべのハルカス美術館で開催されていた『生誕160年記念 グランマ・モーゼス展』を見に行ってきました。モーゼスの作品を見たのは初めてだったんですが、駅広告などを見て気になっていました。

アメリカで農家の主婦として暮らしていたモーゼスが70歳頃から農村の風景を『刺繍絵』で表現するようになったのが始まりだそうです。その後関節炎を患い刺繍はやめ絵筆による創作活動を始め101歳で亡くなるまでたくさんの作品を描き続けたようです。

館内には刺繍絵やパッチワークの展示もありましたが、刺繍で人々の表情や風景が細部まで表現されていることに驚きました。色の組み合わせもとても綺麗でした。

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自然や季節の移り変わり、人々の暮らしが丁寧に描かれていて素晴らしい作品ばかりでした。写真撮影はできませんでしたが、入口付近で撮影OKだった箇所やチラシの絵を少しだけ紹介します。

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モーゼスはコレクターの目に留まり、80歳で初めての個展を開いたそうです。今回の展覧会のキャッチフレーズにもなっている『人生100年時代』という言葉ですが、80歳からでもまだまだ色々な可能性が広がっているということに勇気づけられました。

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モーゼスの絵はそこに描かれている人々や動物、風景それぞれ皆が主役という印象を受けました。誰か(何か)に焦点を当てているのではなく、絵の中に登場するもの全てにストーリーがあるのが感じられました。村で行われる季節ごとの行事の場面では、一人一人の生き生きした表情が印象的でした。

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上の絵は村で行われた結婚式と、アップルバター作りの場面です。アップルバター作りの絵は個人的に気に入った作品の一つなんですが、晩夏の季節感やみんなで一つのことに取り組んでいる連帯感などが表現されていると思います。隅々まで見たくなる素敵な作品です。

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農村部の風景や人々の暮らしが優しい色調で描かれている作品ばかりで見ていてとても癒され、温かみを感じました。

『人生は自分で作りあげるもの。これまでも、これからも。』
この言葉がとても胸に響きました。

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私は美術のことは全然詳しくないのですが、グランマ・モーゼス展の作品の中には『人の心を揺さぶる絵』や『懐かしさ・郷愁を思い起こさせる絵』など数々の感情に訴えかけるものがあったのは確かです。

自分は何歳まで生きられるのか分かりませんが、何かを始めるのに遅すぎるということはないということを忘れずこれからも様々なことに挑戦してきたいと思っています。

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帰りにハルカスレストランフロアにある『寅福』でステーキ定食を食べました。色んなおかずが付いていてどれも美味しかったです。


あべのハルカスの地図 (美術館は16階にあります)



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