6月末のある晴れた日に、京都を訪れました。京都に来るのは半年ぶりでしたが、緊急事態宣言解除直後とは言えかなり空いているように感じました。

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今回京阪電車で三条京阪まで行き、地下鉄烏丸線に乗り換え二条城前で下車しました。二条城から道路を挟んだ向かい側にある庭園『神泉苑』を訪れた時のことをお話します。

二条城側の入り口から入ったんですが、入ってすぐのところに料亭がありました。池を眺めながら食事をするのもいいですね。

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神泉苑は清い泉が常に湧き出ていることからそう名付けられたようです。794年、桓武天皇が平安京を造営した際に付属の庭園として造られたと伝えられています。歴代の天皇がこの場所で神事や遊宴を行ってきたそうです。

池沿いに進んでいくと右手に『大聖不動明王』と書かれたお堂がありました。真言宗のお寺のようです。
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お堂の脇では3羽のアヒルが羽を休めていました。足を怪我していますという貼り紙を見かけたので、療養中だったのかもしれません。

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『法成橋』を渡ると池の中に龍神🐉『善女龍王』が祀られている祠があります。池は藻に覆われていました。

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善女龍王は824年に空海が勅命により呼び寄せたと伝えられています。『祈雨修法』と呼ばれる雨乞いの儀式を行ったようです。それ以来、法成就池は龍神の棲む場所として信仰されるようになりました。

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拝殿の内側には龍神と天女と思われる姿絵が掛けられていました。

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善女龍王社の傍らには日本唯一の恵方社が鎮座していました。歳徳神が祀られているそうです。年が変わるごとにその年の恵方(吉方位)に祠の向きを変えているとのことです。

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神泉苑は他にも源義経が雨乞いの祈りを捧げる静御前を見初めた場所であったり、863年に初めて行われた御霊会が『祇園祭』の発祥となった場所でもあるようです。

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池の周りを囲むように摂社が並んでいました。洛中天満宮、弁財天社、矢剣稲荷社が祀られていました。

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御池通りという大きな道路に面していますが、鳥居をくぐると静かで美しい庭園が広がっている場所です。庭園内は空いていて、ぽつぽつと人が参拝に訪れていました。アヒルを見に訪れている人もいたので神泉苑の看板アヒルなのでしょうか。次回は元気な姿が見られたらいいなと思います。


神泉苑の地図



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