前回の続きで、千早赤阪村を出てお隣の河南町までの道中で見つけた『鴨習太(かもならいた)神社』をご紹介します。鴨習太神社は南河内郡河南町の大字神山に鎮座する古社で、創建年は不詳ですが1000年以上も前だと言われています。延喜式内社に数えられ、河内石川九社の1社として式内帳に記されているようです。

近鉄富田林駅から千早ロープウェイ前行きのバスで20分程のところにある『神山』で下車して徒歩5分の距離にあります。神社は階段を登り切ったところに鎮座していました。

拝殿は入母屋造。この地で勢力を拡大していた豪族・物部氏の祖神とされる饒速日命(にぎはやひのみこと)と高皇産霊命(たかみむすびのみこと)がご祭神として祀られています。


饒速日命は諸願成就や病気平癒にご利益がある神様、高皇産霊命は縁結び・厄除け・開運招福・長寿・無病息災などにご利益がある神様として知られています。高皇産霊命は農耕やものづくりの神様でもあるようです。

階段付近に手水舎がありました。


本殿の他にもいくつか摂社が祀られています。一言主神社、金毘羅神社、神明神社、御魂神社、聖天社など。


本殿脇に並べられていました。




鴨習太神社では毎年1月2日と、10月の第3日曜日にお祭が開かれているようです。この記事を書いているのが8月下旬ですが、今年は無事に開催されるでしょうか。全国的にお祭の中止が相次いでいるのでなかなか難しいかもしれませんね。

絵馬が可愛かったので写真を撮りました。


境内は無人で、雨音だけが静かに聞こえていました。社務所や授与所も見受けられなかったので御朱印等は授与していないのかもしれません。

神社からはほんの少し山の稜線が見えました。晴れていたらもっとはっきり見えるのだと思います。


帰りに久しぶりに見つけた野葡萄ぶどうの実。一つ一つ色が違うので宝石みたいで綺麗でした。確か何かの毒素を吸ってこんな色になっていると聞いたような気がします。


今回紹介した鴨習太神社は『道の駅かなん』からも徒歩圏内にあります。この道の駅では河南産のネギを使ったネギパンが売られているんですが、美味しいのでおすすめです。他にも米粉を使ったスイーツや金剛山の水を使用したこんにゃく、とれたての果物や野菜、植木などが売られています。お近くまで来られたら是非立ち寄ってみてください。


鴨習太神社の地図



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