前回に引き続き、奥明日香を訪れた時の話になります。稲渕を抜けてさらに吉野方面に向かうと『栢森(かやのもり)』集落があります。加夜奈留美命(かやなるみのみこと)神社は村の中に鎮座する小さな神社でした。

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加夜奈留美命神社は延喜式内社で、祝詞式の中の『出雲国造神賀詞』に登場することで知られています。皇室の守護神・水の神様として知られる加夜奈留美命(かやなるみのみこと)』がご祭神です。ちなみに明日香村にある飛鳥坐神社にもこの神様が祀られています。

女性の神様と言われていますが、男性説もあるみたいです。



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創建年は不詳ですが、鳥居や社殿の様子からもかなり古いことが分かります。

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明日香村は渡来人(朝鮮人)の住居があったことで知られており、社名の『かや』も栢森+朝鮮の伽耶(かや)国から由来しているのではないかと言われているそうです。キトラ古墳の近くに渡来人を祀った神社があり今回初めて訪れました。その神社の様子も後日紹介したいと思います。

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境内には稲荷社・葛神社・八幡神社がありました。

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朽ち果てた感じの滑り台やシーソーがあり、昔は子供の遊び場だった様子が感じられます。

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明治天皇遥拝所、石碑などもありました。神社のすぐ近くには稲渕川が流れていて、木々に囲まれた境内はのんびりとした時間が流れていました。

ちょうど雨も上がったので、次の場所に向かうことにしました。このまま吉野方面に進むと『入谷』という地区があるんですが、今回はそこには行かずに奥明日香を去りました。

『行ったことのない場所に行く』のが今回のテーマですが、この後甘樫の丘周辺の史跡巡りをすることにしました。明日香村編、まだまだ続きます。お読みくださりありがとうございました🌸


加夜奈留美命神社の地図



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