せっかく明日香村に来たからには遺跡や遺構を見ておきたいと思っていました。令和6年度の世界文化遺産推薦候補として「飛鳥・藤原の宮都」が決定されましたが、今回ご紹介する飛鳥水落遺跡と川原寺跡もその構成資産に名を連ねています。

明日香夢の楽市(道の駅のようなところ)で休憩していると、駐車場の向こうに何やら遺構のようなものが見えたので近づいてみました。

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この辺りには650~660年頃、かつて迎賓館だった『石神遺跡』と水時計の役割を果たしていた『飛鳥水落遺跡』があったようです。水落遺跡は日本で初めて造られた水時計台です。

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こちらが飛鳥水落遺跡です。水時計跡が残っています。650年代に斉明天皇の息子である中大兄皇子によって造営されたそうです。

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近くに流れている飛鳥川の水を利用して時間を計る装置のようです。水時計を設置することで時間と人を管理し、国の威厳を示そうとしていたとのこと。

こちらが石神遺跡です。遺構のようなものは見られず、水田が広がっていました。水田の向こうは飛鳥寺があります。

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石神遺跡は九州や蝦夷、新羅から来た使節団をもてなす迎賓館だったようです。噴水として使用されたと思われる須弥山石や石人像、新羅からもたらされた土器などが出土しています。

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明日香夢の楽市の隣に資料館があるんですが、そちらで出土品などが展示されているようです。ご興味のある方は見に行ってみてください。





場所は変わって、橘寺付近にある『川原寺跡』にも訪れました。これまで横を何度も通り過ぎていたんですが、足を止めるのは初めてです。

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7世紀中頃、亡き母・斉明天皇を弔うために天智天皇が川原宮の故地に建立した仏教寺院跡です。飛鳥宮の西に位置しています。

仏堂を中心とした一塔二金堂式の伽藍配置を持つのが特徴で、遺構として28の瑪瑙の礎石と塔跡が残されています。後の文武天皇の時代には大官大寺、薬師寺、飛鳥寺とともに四大寺に数えられ、国家寺院(官寺)として扱われた権威あるお寺です。

川原寺は飛鳥時代4つの国家寺院のうちの1つでした。川原寺以外には飛鳥寺、薬師寺、大官大寺が挙げられます。





川原寺は室町時代に雷による火災で焼失し、そのまま廃寺となってしまったようです。

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現在は礎石しか残されていません。

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現在は川原寺跡後方の中金堂跡地に弘福寺があります。平安時代に彫られた木造仏として有名な持国天、多聞天立像は国の重要文化材に指定されています。写経が始まった場所としても知られていて、お庭を見ながら写経体験ができます。

反対側には橘寺が見えていました。橘寺付近のビニールハウスではいちご狩り体験も楽しめます。

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飛鳥には古代の宮殿跡が多く残されていますが、かつての都があった場所に立って当時に思いを馳せてみるのも良いと思います。

明日香村を訪れるといつも時間がゆっくり流れているように感じます。そんな明日香村でのんびりと史跡や神社仏閣巡り、斉明天皇期に造られたと考えられる謎の多い巨石巡りをするのもおすすめです。






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