先日久しぶりに梅田に行く機会があり、数年ぶりに曽根崎にある『露天(つゆのてん)神社』を訪れました。JR東西線・北新地駅や大阪メトロ谷町線・東梅田駅から徒歩5分位の距離にあります。

大阪第3ビル前の横断歩道を渡ってすぐのところです。

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出入口は表・裏・西・東参道と4か所あり、曽根崎商店街側からも入ることができます。

露天神社という社名は菅原道真公が筑紫へ左遷されることになり、福島に停泊した時に詠んだ『露とちる 涙に袖は朽ちにけり 都のことを思い出づれば』という一首によるものという説があるそうです。

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手水舎付近には祓戸社が置かれています。痛むところを牛像と交互に撫でると治癒効果があると言われる神牛舎もありました。

菅原道真公を祀る全国の天満宮にもよく牛像が置かれていますが、学問の神様と言われるだけあってこちらの神社にも学業成就を願って牛を撫でに来る学生さんがいるそうです。

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本殿には大己貴大神、少彦名大神、天照皇大神、豊受姫大神、菅原道真公がご祭神として祀られています。本殿前の柱には、第二次世界大戦中に飛来したP-51から受けた機銃掃射の跡が見られます。

社殿は当時の戦火で焼失してしまいましたが、昭和32年に再建されたようです。

摂社:水天宮・金刀比羅宮
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曽根崎という地名の由来は、かつてこの辺りが大阪湾に浮かぶ小島の1つだったことによるものらしいです。南北朝時代には曽根崎は地続きになっていたようです。

拝殿の上に猫がいました。

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露天神社は近松門左衛門による『曽根崎心中』の舞台となった場所です。醤油屋の手代だった徳兵衛と遊女のお初が境内にある天神の森で心中したと伝えられています。

境内には二人をモチーフにした石像や恋みくじなどが数多くありました。恋みくじは水に浮かべると文字が浮かんでくるようです。

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絵馬にも二人の姿が描かれていました。縁結びのご利益を求めて参拝する方も多いようです。

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獅子舞の少し変わったおみくじもありました。お金を入れると獅子舞がおみくじを運んできてくれるようです。海外からも参拝客が訪れるようで、外国人向けの説明も書かれていました。

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摂社・開運稲荷社
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都会の真ん中の人で賑わう商店街沿いにあり、明るい雰囲気の神社でした。色々な物が置かれているのでちょっとしたテーマパークのようです。

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境内が全体的にカラフルで、隅々まで見て回ると面白い神社です。梅田にお越しの際は是非訪れてみてください。

露天神社(お初天神)の地図



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