去年、大阪市平野区平野本町にある面白いお寺に行ってきたのでその時のことを書きたいと思います。

『全興寺(せんこうじ)』という真言宗のお寺なんですが、地獄から極楽浄土までの体験ができる不思議な場所になっています。子供から大人まで楽しめるような面白い仕掛けがたくさんです。

こちらが正面の入口。


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すぐ隣に商店街があり、商店街側からも入ることができます。

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全興寺は今から1400年前、聖徳太子が平野の野中という土地に小宇を経てて薬師如来像を安置したことが始まりのようです。薬師堂から次第に平野の町がつくられていったそうです。

全興寺を訪れたらまずは本堂にお参りを。本堂は江戸時代初期1615年に起きた『大阪夏の陣』で一部焼失したものの、1661年に再建されたとのことです。大阪府下で最も古い木造建築の1つだそうです。

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本堂の後ろ側には受付があります。こちらで全興寺土産の厄除け鬼饅頭を買いました。

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名前の通り、鬼の顔👹をした饅頭です。

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白餡が入っていて美味しかったです。

受付の手前にあるのが小さな博物館で、平野の町の歴史やジオラマが展示されています。


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『のぞいてごらん』というところを開けると、おばぁちゃんの部屋みたいなジオラマが展示されていました。

南海平野駅って昔はあったんですね。

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駄菓子屋博物館というのもあって、昔懐かしい駄菓子屋さんのジオラマや実際の駄菓子やおもちゃが展示されていました。駄菓子屋さんは、自分が子供の頃はもうほとんど見かけることがなくなっていました。当時子供で賑わった様子が浮かんできます。

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ここは地獄堂と呼ばれる建物で、子供で賑わっていました。心理テストのようなものがあって、最後に極楽浄土行きか地獄行きか審判を受けます。

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数年前に姫路に住む友人に誘われ全興寺を訪れた時に地獄堂に入りました。テーマパークみたいで面白かった印象があります。

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友人ははるばる姫路から来てくれたんですが、全興寺のことをどこで知ったのか気になりました。

これは穴に頭を入れると地獄の釜の音が聞こえる石です。

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この付近に賽の河原があって石積み体験ができるそうなんですが、気づかず通り過ぎていました。

下の写真は上部がマニ車というネパールの寺院にあるもので、一周回転させるとお経を唱えたことになるそうです。その下はお釈迦様と縁結びができる写真スポット。

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この後、ほとけの国という空間で瞑想をするのが順路になっています。

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薄暗いですがほとけの国の入り口です。中に入ると水琴窟の水の音が聞こえてきます。

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最奥にステンドグラスでできた曼荼羅があります。靴を脱いでこの上に座って瞑想をするようです。

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ここまでが地獄から極楽浄土までの体験ができるスポットになります。その他にも気になるところがいくつかあったのでご紹介します。

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お釈迦様の足型。この足型に向かって祈ると罪穢れが払われるそうです。その隣の一願不動尊は水をかけて願い事をすると叶えてくれると言われています。

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これは『ねはん仏』というお釈迦様の寝姿をかたどったもので、ガラスでできているそうです。この時は知らなかったんですが、後ろの壁にモールス信号でメッセージが書かれているようです。

こんな感じでざっと紹介してきましたが、地獄堂は子供が入ったら喜びそうというか怖がるかもしれませんが、死後の世界について想像してみるきっかけになるのではないでしょうか。

私は自転車で訪れましたが、大阪メトロ平野駅から徒歩10分位のところにあります。JR平野駅からも同じくらいの距離じゃないかと思われます。

周辺には古い町並みが残された地域や大きな神社もありました。そちらはまた次回に紹介させていただきます。


全興寺の地図



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