刺田比古神社を出た後、和歌山県立近代美術館の隣の丘の上にある『奥山稲荷社』に向かいました。以前和歌山城公園から美術館方面を見渡していた時に赤い鳥居が見えて気になっていた場所です。日が暮れかけていたので急いで坂を登りました。

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公園から見えていた鳥居です。近くで見ると『末廣稲荷大明神』の文字が。

下の看板では奥山稲荷と表記されていましたし、この神社には宇迦之御魂神・照川大明神・葛葉大明神・幾田大明神・吉田大明神の5柱が祀られているようです。末廣稲荷大明神という名前はどこから来たんでしょうか。

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鳥居をくぐると大きな鐘堂が目に入ってきました。県指定の史跡で『岡山の時鐘堂』と言うらしいです。

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この鐘堂は1712年、第5代紀州藩主だった徳川吉宗が建立したもので、時刻や藩主の登城、非常事態を知らせるために使用されたそうです。

1921年に時報が廃止されるまでは番人がいて定刻に鐘が鳴らされていたとのことです。

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扉は閉ざされていて中には入れませんでしたが、近くで見るととても大きかったです。

境内の隅に『身代わり地蔵』が祀られていました。

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鐘堂の隣にお稲荷さんが数か所に分けて祀られています。

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八大龍王大神も祀られていました。

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石が積み重ねられている場所もありました。

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境内から鳥居の先に和歌山城が見えます。奥山稲荷社は鐘堂が建立された同年1712年に勧請されたそうですが、和歌山城の守護神としての役割を持っていたようです。

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ここからの眺めも良くて気持ちのいい場所でした。社務所なのかは分かりませんでしたが、境内に木造の建物がありました。無人のようだったので御朱印などの受付は無いと思われます。

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前回ご紹介した刺田比古神社からも徒歩10分程ですし、2社とも和歌山城の守護神という共通点がありますのであわせてお参りされてみてはいかがでしょうか。


奥山稲荷社の地図



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