前回紹介した石津神社からほど近いところに古墳らしき丘があったので近づいてみました。近くまで行ってみると『乳岡古墳』と刻まれた石碑があり、やはり古墳だということが分かりました。

これまでの古墳記事まとめ


ちのおかこふん、と読みます。
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4世紀後半に築造された前方後円墳で、百舌鳥古墳群の中では最も古い部類に入るようです。所在地は百舌鳥古墳群の南西部にあって他の古墳群からは離れた場所にあります。

この辺りは大阪湾に近く、乳岡古墳も海岸線付近に位置しています。

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図で見ると前方後円墳ではあるものの、前方部はほとんど消失してしまっているようです。

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後円部にあたる丘部分の写真です。墳丘長は155メートル。

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発掘調査の結果、当時は濠が巡っていたことが分かっているようです。長持型石棺が用いられたことも判明しています。

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祭祀に用いられたと考えられる鍬形石や車輪石などの腕輪型石製品が出土したそうです。

住宅地の中にあり、近づいてみるまでは古墳と分からないような古墳でした。墳丘には立ち入ることができませんが、丘の上からは大阪湾が眺められるのでしょうか。乳岡古墳だけ離れた場所に造られたのはなぜなのか気になります。



乳岡古墳の地図



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