前回の続きで羽曳野市の神社をご紹介します。近鉄古市駅から徒歩10分程のところに『誉田(こんだ)八幡宮』が鎮座しています。

八幡宮という名前の通り応神天皇が祀られていますが、すぐ近くには応神天皇の陵墓『応神天皇陵(誉田御廟山古墳)』があります。

写真では見えにくいですが、鳥居の八幡宮の『八』の部分が鳥の絵になっているようです。後から知りました。

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欽明天皇の勅命により559年に創建されたようです。

誉田八幡宮のご祭神は
応神天皇(中座):現在は開運厄除けの神様として信仰されている。別名は誉田別尊
仲哀天皇(左座):神功皇后とは夫婦
神功皇后(右座):応神天皇の母
の3柱です。仲哀天皇が応神天皇の父なのかは、はっきり分かりませんでした。

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由緒書きに宗廟と書かれています。

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誉田八幡宮は応神天皇が幼少期に暮らしていた場所だそうです。拝殿は入母屋本瓦葺という建築様式で造られています。

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訪れた時にちょうどバイクの交通安全祈祷が行われていました。

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手水舎の龍の形が面白くて、胴体の部分が長く外にはみ出していました。

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広々とした境内には歴史ある石造物がいくつか保存されており、歴史好きな方が訪れても興味深い神社だと思います。

こちらは菅原道真公が祈願の際に座った石だそうです。石碑には朝鮮国王奉納灯篭とも書かれていますが、写真に撮るのを忘れました。

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放生池という池には錦鯉が泳いでいました。ハニワと龍のオブジェが設置されています。

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お祭りの時にお神輿を担いだ人々が渡る太鼓橋『放生橋』。普段は通行できないようになっているみたいです。

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神馬
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南大門。拝殿と南大門は再建途中で放置されていましたが、徳川家が完成させたため徳川家の家紋が入っているそうです。

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十三重の塔。奈良の二上山で産出された凝灰岩を用いて造られているようです。

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誉田八幡宮では正月三が日に、無料で授与されているお神酒が日本酒ではなくワインになっているそうです。羽曳野市や柏原市は大阪で葡萄の主産地として知られており、駒ヶ谷の『河内ワイン』が有名です。

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境内摂社を紹介します。南大門付近にある安産社は、背後にエンジュのご神木が聳えています。神功皇后が出産の時に利用した産殿の柱がエンジュの木から造られたことから安産守護の社となったそうです。

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商売繁盛の神様・えべっさんが祀られている恵比寿社。

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五穀豊穣の神様・宇迦御霊神が祀られている姫待稲荷社。

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花の天井画が綺麗でした。

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当宗社のご祭神は素戔嗚尊ですが、もともと朝鮮から渡来した『当宗忌寸』の祖先・山陽公が祀られていたそうです。

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境内には国宝庫もあり、土曜日の午後から一般公開もされているそうです。

誉田八幡宮は羽曳野市内では一番規模の大きい神社なのではないかと思います。全国各地にある八幡宮の中でも、ご祭神の応神天皇の陵墓すぐ近くにあるので、特別な意味合いを持つ神社という感じがしました。



誉田八幡宮の地図



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