前回ご紹介した鳥谷口古墳からほど近いところに鎮座する神社が『當麻山口神社』です。當麻方面から二上山に登山する前に参拝して行かれる方も多いのではないかと思います。

延喜式内帳にも名前を連ねる古社のようです。鳥居の手前には大きな石灯籠が並べられていました。かつては16の村の鎮守だったとのことです。

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ご祭神は以下の3柱が祀られています。

木花佐久夜比賣命:火の中で出産したことから、安産・火の神様で知られる絶世の美しさを持つ女神
大山祇命:山を司る自然の神様で、木花佐久夜比賣命の父神
天津彦火瓊瓊杵命:木花佐久夜比賣命の夫神で天照大御神の孫

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大山祇命は娘である木花佐久夜比賣命の結婚の宴でお酒をふるまったため、酒造の神様としても知られているそうです。また、木花佐久夜比賣命はかぐや姫のモデルとなった人物らしいです。

手水舎は使用されていないようでした。

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當麻山口神社は『天使のいる図書館』という映画の舞台になった神社だそうです。小柴風花さんや横浜流星さんらが出演されていた映画のようです。

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境内は無人でしたが拝殿前に御朱印(書き置き)やお守りなどが置かれていました。ぶじかえる守りは蛙の絵が刺繍された可愛いお守りですが、登山や旅行から無事に帰れるようにという願いが込められた旅のお守りのようです。

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境内摂社の春日若宮神社には天押雲根命が祀られています。

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當麻津日古神社には麻呂古皇子と當麻津姫が祀られていますが、麻呂古皇子は用明天皇の皇子で聖徳太子の異母弟にあたる人物だそうです。麻呂古皇子が當麻氏の先祖らしく、この地域ではとても重要な人物のようです。

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山の神様である大山祇命が祀られているのは近くに二上山があることと関係が深いのかなと思います。

神社の近くには傘堂という県指定有形民俗文化財の建造物がありました。郡山藩主本多政勝候の菩提を弔うために1674に建立されたもののようです。傘のような形をしています。

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帰りに當麻寺に少し立ち寄りました。数年前に訪れた時は庭園を拝観させていただきましたが、今回は御堂だけ。雨が降っていたのですぐに帰りました。

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當麻寺は継母にいじめられた中将姫が出家し、残りの人生を過ごしたお寺です。境内には中将姫が織り上げた當麻曼荼羅や貴重な仏像が置かれています。

中将姫の像
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拝観申し込みをすると3つの御堂に入れます。写真撮影は不可ですが様々な仏像を鑑賞することができます。

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近鉄當麻駅近くにある『中将堂本舗』でお土産に中将餅を買って帰りました。よもぎ餅が餡子でくるまれている上品な甘さの和菓子です。

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當麻のマンホールは當麻寺の五重塔と石光寺の牡丹のデザインのものでした。よく見ると背後に二上山も描かれていて地域らしさが出ていて良いなと思いました。

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當麻を訪れた時は是非足元にも注目してみてください。



當麻山口神社の地図



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