今回は堺市北区船頭町に鎮座する小さな神社の紹介です。『寳藏神社』という社標が出ていますが、最初何と読むのか分かりませんでした。ほうぞう神社と読むようです。

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社標には漢文で由緒が書かれているんですが、分かる部分だけをつなげてみると…

神功皇后が三韓征伐を終えて筑紫(九州?)に船で帰る途中のこと。船には住吉神と牛頭天王(素戔嗚尊)、神頗梨采女が同船していた。摂津に着いて住吉神は生涯の住処を求めて下船。素戔嗚尊と神頗梨采女も下船し、花田郷に鎮座。

後半部分には船頭町という地名の由来が書かれているようですが読めません。近所に鎮座している華表神社にも由緒書きがあるようなのでまた訪れてみようと思います。

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素戔嗚尊と神頗梨采女(はりさいにょ)は夫婦神です。この2柱が宝蔵神社に祀られていると思われます。神頗梨采女は吉凶を司る方位の神様のようです。

拝殿付近に使われていない手水鉢が置かれていました。

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拝殿の中に狛犬が収められていたんですが、よく見ると色が塗られているようです。色付きの狛犬をあんまり見たことがなかったので新鮮でした。

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小さな祠のような場所なので、社務所はありませんでした。綺麗に管理されている様子だったので、地域の人々によって大切に守られてきた様子が伺えます。

牛頭天王と素戔嗚尊が同一視されていることからも、神頗梨采女は奇稲田姫のことなのでしょうか。奇稲田姫は京都の八坂神社に祀られているようです。




宝蔵神社の地図



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