前回に引き続き堺市堺区にあるお寺を紹介します。今回紹介するのはちょっと変わったお寺で、釣狐という狂言にまつわるエピソードのあるお寺です。

阪堺電車(路面電車)寺地町駅から徒歩5分程のところにあり、付近にはくるみ餅で有名な『かん袋』があります。

かん袋の記事はこちら


八六八ビルも一休みにおすすめです


少林寺は臨済宗大徳寺派のお寺です。山門は開放されていて自由に入ることができます。
『狂人走れば不狂人も走る』と書かれています。

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お寺の歴史はWikipediaから拝借しました。

1330年に挑源宗悟が開山した。寺号は、開甚大檀越小林修理亮(小林上野守[1])の姓をとり「小林寺」としたが、のちに菩提達磨の少林寺にならって「少」の字に改めた。本尊は釈迦牟尼佛、鎮守白蔵主稲荷明神。1906年には禅通寺を合併した。その鎮守である今池弁財天をまつる。かつての寺の境域は、現在の寺地町・少林寺町を合わせ両町の海浜にまで達していたが、寺地の多くを織田信長に没収され次第に衰退していった。しかしその後も、豊臣秀吉が石田三成と小西行長に命じて境内竹木の伐採を禁止するなど、小さな寺ながら名刹の扱いを受けていた。

1381年に塔頭耕雲庵の住持白蔵主が、鎮守稲荷明神に參籠して「霊狐」を得る。そして狂言大蔵流の始祖・霊狐の所作を狂言に作り、『釣狐』として上演した。それ以後、狂言や歌舞伎関係者は『釣狐』を上演する際は少林寺に參詣し、技芸の上達上演の成功を祈願。寺内の逆芽竹を1本祈祷してもらった上で持ち帰り、上演の時の杖に使用する慣習になっている。1733年京都の吉田家より通心霊社の神号を授与された。

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かつては伽藍を擁する広大な寺院だったようです。当時に比べると規模はかなり縮小してしまったようですが、枯山水の庭園など見どころの多いお寺でした。

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お寺の方からのメッセージが置かれています。お呼びしたら出てきてお話をしてくださるそうです。この日は不在のようでした。箱の中にはメッセージを残せるノートなどが入っています。

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山門をくぐって左手側に霊験あらたかな竹が生えています。ここに白蔵主稲荷明神である霊狐が祀られていました。

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霊狐の所作を狂言として作り、『釣狐』が上演されるようになったようです。

一族を皆漁師に釣り取られた狐が漁師の伯父である白蔵主に化けて、狐釣りをやめさせようとするストーリーです。結局好物のお揚げにつられて扮装を解き、狐の姿で罠にかかってしまうようですが何とか逃げ出して狂言は幕を閉じるそうです。

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中央の狐が衣をまとっているのは人間に化けているからでしょうか。

狂言師の方は狂言で『釣狐』を上演する前に少林寺に訪れ、技芸の上達と上演の成功を祈願し寺内の逆芽竹を1本祈祷してもらって持ち帰り、上演の時の杖に使用する慣習があるそうです。

柱の上にも衣を着た小さな狐の石像が置かれていました。反対側にも並べられています。

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竹林の奥には百度石や石灯籠などが並べられています。今池弁財天もこちらに祀られているのかもしれません。

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本堂には釈迦牟尼佛が安置されているようですが、本堂がどこにあるか分からずお寺を後にしました。後で分かったんですが家のように見えた建物が本堂だったようです。閉まっていたので釈迦牟尼佛が一般公開されているかは分かりませんでした。


狂言がお好きな方にお勧めしたいお寺です。堺市観光の際は衣をまとった狐に会いにきてみてはいかがでしょうか。




少林寺の地図



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