今回は奈良県桜井市に位置する古墳時代初期に造営された遺跡の紹介です。JR三輪駅の隣にある巻向(まきむく)駅から徒歩5分のところにある纏向(まきむく)遺跡

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背後には三輪山が聳えていますが、三輪山方面に歩いていくと山の辺の道トレイルコースに合流できます。巻向(穴師)は相撲発祥の地としても知られています。

参照記事はこちら


巻向は初期大和政権発祥の地と考えられており、今回紹介する『辻地区』には大和政権の宮殿跡と考えられる建物群があったと言われています。現在、柱跡が見つかった場所に当時と同じ大きさの柱が建てられており仮整備が進行中のようです。

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これはあくまで一説なんですが、この地に邪馬台国があったのではないかという話もあるようです。九州にある遺跡群が邪馬台国の候補地として広く知られていますが、纏向も同じく候補地とされているそうです。

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宮殿は南北1.5キロ、東西3キロの規模だったと推測されています。国内最古の建物群で、日本で最初の都市だったようです。

周辺には箸墓古墳、纒向石塚古墳、矢塚古墳、勝山古墳、東田大塚古墳、ホケノ山古墳など古墳時代初期の古墳が点在しており、纏向遺跡と何らかの関連があるものと思われます。

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遺跡の一部である土坑からは祭祀の供物だと考えられるモモの種や稲・粟などの栽培植物、タイ・鯵などの海産魚や動物の骨などが見つかっています。

当時利用されていた井戸跡も発見されているようです。

現在は柱跡のみが復元されていますが、もしかしたら今後宮殿が復元される可能性があるかもしれません。周辺にある古墳群とあわせてまた機会があれば訪れてみたいです。




纏向遺跡の地図



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