前回に続いて山の辺の道沿いにあるお寺をご紹介します。『三輪山奥之院 玄賓菴密寺(げんぴあんみつじ)』は桧原神社と弁才天社(龍王社)の間にあるお寺です。

入っていいのか躊躇いましたが、「境内を散策される方はお心持をお納めください」と書かれた立て札があったので拝観料を納めて境内に入らせていただきました。

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玄賓菴密寺は平安時代の高僧・玄賓僧都が修行をした場所として知られています。また、河内を一帯としていた豪族・弓削氏の出身地で俗世を離れ静かにこの地で暮らしたそうです。

境内はひっそりとしていて誰もいませんでした。

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ご本尊は三光不動明王で、重要文化財に指定されているそうです。

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玄賓菴密寺は世阿弥によって作られた『三輪』の舞台として知られています。

高僧・玄賓のもとにある日女性が現れて衣を貸してほしいと言いました。玄賓が衣を与えたところ後日三輪明神の杉の木にその衣が掛かっていたらしく、この女性が実は三輪明神の化身だったというストーリーです。

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その杉の木は大神神社の境内に実在するとのことです。境内には立派な杉の木が数本あったのでどの木なのか気になります。




玄賓菴密寺の境内には小さな池があって、その周りを囲むように仏像やお社が並べられています。休憩所もあり、トンボやクロアゲハが周りを飛び交っていました。

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いつもは前を通り過ぎるだけでしたが、今回初めて中に入ってみて思っていたよりも境内が広いことが分かりました。

山に囲まれた静かな落ち着ける場所といった印象でした。歩き疲れた時はこちらで一休みするのも良いかもしれません。



玄賓菴密寺の場所



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