前回の続きで壷阪寺奥之院にある五百羅漢を鑑賞した後は500mほど山を下り、西国六番の札所として知られる『壷阪山南法華寺』を訪れました。壺阪寺を訪れるのはこれで3回目になります。

壷阪寺は703年に法相大徳弁基上人によって開かれた真言宗の寺院です。仁王門をくぐって境内に入ります。
お寺で飼われているのかは分かりませんが門の外にある介護施設の前に2匹の柴犬がつながれていました。とても人懐こくて可愛かったです。決まった時間に餌をもらっているのでしょうか。

本堂にはご本尊の『十一面千手観世音菩薩』が安置されていますが、この日は大雛曼荼羅が公開されている時期でご本尊を見ることはできませんでした。鑑賞を希望される方は、お寺に問い合わせてからお参りされるのがよいかもしれません。

十一面千手観世音菩薩は眼病に霊験あらたかなことで知られており、壷阪寺は浄瑠璃『壺坂霊験記』の舞台としても知られています。
お里沢市物語という名前でも知られているストーリーを壷阪寺公式ホームページより引用させていただきました。境内からはお里沢市が身を投げたと言われる谷を見下ろすことができます。
今より三百年以上昔、座頭の沢市は三つ違いの女房お里と貧しいながらも仲睦まじく暮らしていた。沢市は盲目ゆえ琴三味線を教え、お里は内職というなんともつつましい暮らしであった。
そんな沢市の胸中に一つ不安が生まれていた。というのも明けの七つ(午前四時)になると、お里が毎晩床を抜け出していたからだ。
「もしや好きな男が…」と問いただすと、お里は沢市の目の病が治るよう、この三年もの間欠かさず壷阪寺の観音様に朝詣でをしていると訴える。
疑った自分を恥じる沢市はともに観音様にお参りすることにしたが、心の中は盲目がゆえに不遇な暮らしをしているのだと自分を責める。そして、一度お里を家に帰して、お里を自由な身にしてやろうと自分の身を投げてしまうのであった。
不吉な予感であわてて戻るお里は、非常な現実に遭遇し、自らも身を投げてしまう。
しかし、二人のせつない夫婦愛が、観音様の霊験により奇跡が起こり、沢市・お里は助かり、沢市の目が開眼した。本堂横手には、そのお里、沢市が身を投げた、投身の谷と言い伝えられている谷がある。
高取城下町の信楽寺境内には二人のお墓がありました。

境内には異国情緒あふれる大きな仏像がいたるところに並べられていますが、これらはインドから渡来したもののようです。

以前住職をされていた方が、ハンセン病患者救済事業を通じてインド政府と交流があったことによるものだそうです。壷阪寺はインドの巨大仏像を鑑賞できる珍しい寺院になっています。
道路を挟んで少し離れたところには迫力のある大観音石像と大涅槃石像があります。
高さ20mの大観音石像

ここから大和三山を見渡すことができます。

15mの大涅槃石像

これらの石像はインドで製造され、日本で組み立てられたとのことです。
他にもこまごましたユニークな石像や釈迦一代記レリーフなど、境内のいたるところにインド由来のものがあり、隅々まで見て回ると面白いです。
また、壷阪寺はぼたんやつつじの名所としても知られていますし、桜の時期に訪れると桜と仏像のコラボ写真が撮れるのでカメラマンに人気のお寺です。
近鉄吉野線壺阪山駅からは、本数は少ないですがお寺の前までバスが出ています。ハイキングをするなら駅から2キロほどの距離です。ご興味のある方は是非ご参拝ください。
壷阪寺の地図
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壷阪寺は703年に法相大徳弁基上人によって開かれた真言宗の寺院です。仁王門をくぐって境内に入ります。
お寺で飼われているのかは分かりませんが門の外にある介護施設の前に2匹の柴犬がつながれていました。とても人懐こくて可愛かったです。決まった時間に餌をもらっているのでしょうか。

本堂にはご本尊の『十一面千手観世音菩薩』が安置されていますが、この日は大雛曼荼羅が公開されている時期でご本尊を見ることはできませんでした。鑑賞を希望される方は、お寺に問い合わせてからお参りされるのがよいかもしれません。

十一面千手観世音菩薩は眼病に霊験あらたかなことで知られており、壷阪寺は浄瑠璃『壺坂霊験記』の舞台としても知られています。
お里沢市物語という名前でも知られているストーリーを壷阪寺公式ホームページより引用させていただきました。境内からはお里沢市が身を投げたと言われる谷を見下ろすことができます。
今より三百年以上昔、座頭の沢市は三つ違いの女房お里と貧しいながらも仲睦まじく暮らしていた。沢市は盲目ゆえ琴三味線を教え、お里は内職というなんともつつましい暮らしであった。
そんな沢市の胸中に一つ不安が生まれていた。というのも明けの七つ(午前四時)になると、お里が毎晩床を抜け出していたからだ。
「もしや好きな男が…」と問いただすと、お里は沢市の目の病が治るよう、この三年もの間欠かさず壷阪寺の観音様に朝詣でをしていると訴える。
疑った自分を恥じる沢市はともに観音様にお参りすることにしたが、心の中は盲目がゆえに不遇な暮らしをしているのだと自分を責める。そして、一度お里を家に帰して、お里を自由な身にしてやろうと自分の身を投げてしまうのであった。
不吉な予感であわてて戻るお里は、非常な現実に遭遇し、自らも身を投げてしまう。
しかし、二人のせつない夫婦愛が、観音様の霊験により奇跡が起こり、沢市・お里は助かり、沢市の目が開眼した。本堂横手には、そのお里、沢市が身を投げた、投身の谷と言い伝えられている谷がある。
高取城下町の信楽寺境内には二人のお墓がありました。

境内には異国情緒あふれる大きな仏像がいたるところに並べられていますが、これらはインドから渡来したもののようです。

以前住職をされていた方が、ハンセン病患者救済事業を通じてインド政府と交流があったことによるものだそうです。壷阪寺はインドの巨大仏像を鑑賞できる珍しい寺院になっています。
道路を挟んで少し離れたところには迫力のある大観音石像と大涅槃石像があります。
高さ20mの大観音石像

ここから大和三山を見渡すことができます。

15mの大涅槃石像

これらの石像はインドで製造され、日本で組み立てられたとのことです。
他にもこまごましたユニークな石像や釈迦一代記レリーフなど、境内のいたるところにインド由来のものがあり、隅々まで見て回ると面白いです。
また、壷阪寺はぼたんやつつじの名所としても知られていますし、桜の時期に訪れると桜と仏像のコラボ写真が撮れるのでカメラマンに人気のお寺です。
近鉄吉野線壺阪山駅からは、本数は少ないですがお寺の前までバスが出ています。ハイキングをするなら駅から2キロほどの距離です。ご興味のある方は是非ご参拝ください。
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