前回に引き続き、葛城古道を歩いた時の話になります。高鴨神社を後にして40分程坂道を上がっていくと、高天彦神社参道と書かれた鳥居があります。

この参道は神社の鎮座する集落へと通じています。鳥居前の車道を進んで行っても集落にたどり着けます。参道は軽い登山のような感じで山の出口には鳥獣対策の柵が設けられているので開錠して外に出るわけですが、開錠した後はきちんと施錠までしないといけません。

車道の方が若干坂が緩やかなのできつい坂を上りたくない方は車道を歩いていくことをおすすめします。

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そんな事前知識がなかった私は何も考えず参道を進んで行きました。森を抜けると霧がかった集落が田んぼの奥に見えます。大木の辺りに神社の気配を感じたので大木を目指して進んで行きました。

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予想は当たっていました。杉林の先に高天彦(たかまひこ)神社へと通じる鳥居が見えています。

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高天彦神社は創建年は不詳ですが、かつて社殿背後にそびえている白雲岳の山中にご神体が祀られ祭祀が行われていたようです。

現在も白雲岳がご神体のようです。山をご神体とする神社はほかに桜井市に鎮座する大神神社があります。

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この辺りは天孫降臨神話の舞台となった場所ではないかと言われています。他に宮崎県の高千穂などが候補として挙げられているようです。

神社付近に高天原(たかまがはら)という場所がありますが、ここは天津神がおはすところと言い伝えられています。

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高天彦神社のご祭神は高皇産霊神(たかむすびのかみ)で、豪族・葛城市の最高神として知られています。造化三神の一柱で万物生成・育成の神様です。

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たかむすびの”むす"という言葉には生成するという意味合いがあるそうです。新しいことを始めようとしている人や今頑張っていることを大成したいというような人には是非訪れていただきたい神社です。

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境内には市杵島姫命が祀られた弁天社や、菅原道真公がご祭神で知られる天満神社が配祀されています。

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雨上がりや曇りの日に訪れると霧がかって神秘的な雰囲気が増しているように感じられました。

神社の外には『幸せを呼ぶ福ガエル』が安置されています。昔から村の道端に置かれており、手を触れ幸せを願うとよいそうです。

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高鴨神社から葛城古道を歩いてここまで来られた方は道中トイレがなかったことと思います。このカエルの後方にトイレがありますので、この先も歩かれる方はここで済ませていくことを強くおすすめします。

ここでバテてしまってもう歩きたくないという方は、神社から15分程歩いたところにコミュニティバスの停留所があるそうです。本数は少ないのでタイミング良ければ御所駅に帰れます。

また、御朱印を集めている方へ。高天彦神社は無人の神社ですが、御朱印は高鴨神社でいただけるそうです。







高天彦神社の地図




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