前回の続きで奈良県大和郡山市を訪れた時の話になります。今回は近鉄郡山駅から徒歩5分ほどのところにある『郡山城跡』を紹介します。

1983年に豊臣秀長築城当時に近い姿で復元された追手門から場内に入りました。

IMG_6771
郡山城は1580年に筒井順慶によって築城されました。1585年には豊臣秀吉の弟・豊臣秀長が百万石の居城とし大幅に拡張されたようです。

IMG_6757
当時石垣は荒々しい野面積みという様式で積み上げられました。ガイドの方から説明を伺ったんですが、まばらな大きさの石が積まれたものをそう呼ぶそうです。豊臣秀長築城時の特徴が現在も残されていました。

IMG_6754
当時石材が不足しており、寺院の礎石や地蔵なども転用し用いられたそうです。天守台の下部に地蔵の転用石材が用いられており、穴から覗くと地蔵の頭部が見える(逆さ地蔵)箇所がありました。

IMG_6764
江戸時代には郡山藩が置かれ、水野氏・松平氏・本多氏による統治の後、柳澤氏が入り幕末まで続いたそうです。なかでも柳澤氏による統治は6代まで続き城内には柳澤吉里が祀られた『柳澤神社』が鎮座しています。この神社については次回紹介します。

IMG_6767
標高81mの天守台からは矢田丘陵や平城京跡、若草山、三輪山などが一望できました。

IMG_6770
極楽橋と呼ばれる橋は以前来た時はなかったんですが、2021年に再建されたそうです。

写真は撮りませんでしたが他にも郷土資料などが保管されている『柳沢文庫』という建物が敷地内に残されています。

IMG_6774
郡山城跡は2017年に続日本100名城に、2022年には国の史跡に指定されています。

場内では楽器演奏も行われており活気のある雰囲気でした。3月下旬から4月初旬にかけて、源九郎稲荷神社の白狐お渡りや金魚品評会などの催しが開かれる『お城まつり』も開催されています。

城跡とは言っても喫茶店やWi-Fiが使えるゾーンなどもあり近代的に整備されています。四季折々の花々が植えられているので散歩に訪れてみてはいかがでしょうか。





郡山城跡の地図


次回は城内に鎮座している神社を紹介します。
よろしければ応援お願いいたします。

神社・お寺巡りランキング

にほんブログ村 歴史ブログ 史跡・神社仏閣へ
にほんブログ村