ハノイ市内を散策した日の話になります。ベトナム女性博物館を出た後、10分ほど歩いて『ホアロー収容所』に到着しました。隣にはハノイタワーという大きな建物がありますが、当時はタワーの建てられている場所も収容所の敷地だったらしく最大2000人が収容されていたこともあるそうです。
外観は一見収容所とは思えないようなポップでかわいらしい造りになっています。チケットは約150円と安く、ベトナムの歴史を学びたいという方には是非訪れてほしい場所です。

中央のエントランスから中に入ると当時の囚人たちの置かれていた状況が垣間見える様々な展示が並んでいます。
ホアロー収容所は1896年、ベトナムを統治していたフランスによって造られました。当時はインドシナ最大規模の刑務所だったそうです。
当初フランス支配に反発したベトナム人たちが政治犯として収容されたとのことですが、ベトナム戦争時はアメリカ人捕虜の拘置所として利用されていたそうです。
1954年に起こった抗仏戦争・ディエンビエンフーの戦いでは数千人規模のベトナム人が投獄されたようです。

当時の囚人たちが暮らしていた(というよりも監禁されていたと言ったほうが正しいかもしれません)部屋を訪れました。狭く暑い部屋で自由を奪われ非人道的な扱いを受けていたことが分かります。

足枷をつけられ台に拘束された囚人たちの様子が人形によって再現されています。


部屋には穴を掘っただけの囲いのないトイレがあり、囚人たちの眼前で用を足さなければならなかったようです。トイレに行ける回数も1日1~2回と定められていたようです。

写真は撮りませんでしたが独房やギロチンもありました。ギロチンは実際に使用され、5人の命が奪われたとのことです。
拷問も行われていたらしく、その様子が再現された絵が展示されていました。

施設内の売店でお菓子やドリンク、ソーセージなどが販売されていましたがとても食べる気にはなりません。
一番印象に残っているのが虎の穴のような場所に監禁された女性の写真です。写真は撮りませんでした。この女性は穴に入れられ毒の入った食事を食べるよう強要されていたそうです。

これは1945年に100人以上の囚人が脱獄した下水溝です。

この穴は囚人たちが地道に掘り進めた穴だそうです。小柄だった囚人たちはこの小さな穴からでも脱出できたとのことです。

知らなかった歴史を知るというのはとても大切なことだと思います。重苦しい気分になる場所ではありましたが、こういった歴史を知れて良かったと思います。
次回でベトナム旅行編は最終回になります。
最後までお付き合いいただけますと幸いです。
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外観は一見収容所とは思えないようなポップでかわいらしい造りになっています。チケットは約150円と安く、ベトナムの歴史を学びたいという方には是非訪れてほしい場所です。

中央のエントランスから中に入ると当時の囚人たちの置かれていた状況が垣間見える様々な展示が並んでいます。
ホアロー収容所は1896年、ベトナムを統治していたフランスによって造られました。当時はインドシナ最大規模の刑務所だったそうです。
当初フランス支配に反発したベトナム人たちが政治犯として収容されたとのことですが、ベトナム戦争時はアメリカ人捕虜の拘置所として利用されていたそうです。
1954年に起こった抗仏戦争・ディエンビエンフーの戦いでは数千人規模のベトナム人が投獄されたようです。

当時の囚人たちが暮らしていた(というよりも監禁されていたと言ったほうが正しいかもしれません)部屋を訪れました。狭く暑い部屋で自由を奪われ非人道的な扱いを受けていたことが分かります。

足枷をつけられ台に拘束された囚人たちの様子が人形によって再現されています。


部屋には穴を掘っただけの囲いのないトイレがあり、囚人たちの眼前で用を足さなければならなかったようです。トイレに行ける回数も1日1~2回と定められていたようです。

写真は撮りませんでしたが独房やギロチンもありました。ギロチンは実際に使用され、5人の命が奪われたとのことです。
拷問も行われていたらしく、その様子が再現された絵が展示されていました。

施設内の売店でお菓子やドリンク、ソーセージなどが販売されていましたがとても食べる気にはなりません。
一番印象に残っているのが虎の穴のような場所に監禁された女性の写真です。写真は撮りませんでした。この女性は穴に入れられ毒の入った食事を食べるよう強要されていたそうです。

これは1945年に100人以上の囚人が脱獄した下水溝です。

この穴は囚人たちが地道に掘り進めた穴だそうです。小柄だった囚人たちはこの小さな穴からでも脱出できたとのことです。

知らなかった歴史を知るというのはとても大切なことだと思います。重苦しい気分になる場所ではありましたが、こういった歴史を知れて良かったと思います。
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