奈良県磯部郡田原本町を自転車で巡ってきましたが、今回で完結となります。西田原本駅への帰路、最後に訪れたのが『鏡作坐天照御魂(かがみつくりにますあまてるみたま)神社』という神社です。田原本駅・西田原本駅からは1キロほど離れた場所に鎮座しています。

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鏡作坐天照御魂の創建は今から約1700年前と伝えられます。当時大和朝廷に仕え鏡を制作することを生業としていた鏡作部がこの周辺に居住していたようです。

崇神天皇の御代に、三種の神器の1つである八咫鏡を皇居に祀ることは畏れ多いとなって別のところに祀ることになったのが伊勢神宮の起源だそうです。

皇居には別の鏡をという天皇の命によってご祭神でもある石凝姥命の子孫・鏡作部がこの地で鏡を鋳造したと言われています。

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鋳造にあたって試作された鏡が天照国照彦火明命と称えられ、当社に祀られることになったそうです。その際、あわせて鏡作部の遠祖である石凝姥命とその親神である天糠戸命が祀られたのが当社の起源とのことです。

天照国照彦火明命は天照大御神の子孫で、石凝姥命は天孫降臨の際に邇邇芸命に随伴していた神様で天照大御神が天岩戸に隠れた時に鏡を作ったことで知られています。

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江戸時代から全国の鏡業界に厚く信仰されているそうです。

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境内には鏡作坐若宮神社をはじめ15社の境内社が祀られています。

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境内の池の中には鏡を鋳造する際に最後の仕上げに使用された鏡石が残されています。

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また、社務所付近には鐘楼が残されています。明治維新までは神仏習合の思想によって神宮寺が置かれていたそうです。

その名残である鐘楼は太平洋戦争の時、金属類供出の国策に従い泉州の軍事工場まで運ばれましたが、終戦となり使用されることなくそのまま元の場所に帰されたとのことです。

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現在は除夜の鐘を撞くのに使用されているそうです。自由に撞いていいとのことだったので撞かせていただきました。

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鏡が祀られている神社は全国的にも珍しいと思うので、是非ご参拝してみてください。御朱印もいただけます。






鏡作坐天照御魂神社の地図




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