和歌山滞在中に和歌山駅から自転車で和歌の浦まで行ってきました。片道30~40分くらいだったのでそれほど遠くないと思います。

IMG_2043
和歌の浦には何度か訪れたことがありますが、鹽竈(しおがま)神社にはまだお詣りしたことがなかったので中に入ってみました。境内の背後が岩山になっていて「輿の窟」と呼ばれた岩穴に鎮座していました。

IMG_2045
鹽竈神社のご祭神は以下の2柱です。
鹽槌翁尊:安産守護、子授け、健康長寿、漁業豊穣、航海安全にご利益
祓戸大神四座(瀬織津比賣神・速開都比賣神・速佐須良比賣神・気吹戸主神):罪・穢れを祓い清めてくれる神様

IMG_2046
~由緒~ 玉津島神社・鹽竃神社HPより引用
当社は元来、玉津島社の祓所であり、天野丹生明神(現在の丹生都比賣神社)の神輿が、玉津島社へ渡御される「浜降りの神事」(丹生都比賣神が玉津島稚日女神を表敬訪問される神事)の際に、先ずこの輿の窟へ渡らせられたと伝えられています。

また当社は、古くから安産守護・子授けの神、不老長寿・漁業豊穰・航海安全の神として知られています。

主祭神である鹽槌翁尊は、「古事記」の神代篇である「海幸彦・山幸彦」の神話にも「鹽推神」として登場します。兄である海幸彦から借りた釣鈎(つりばり)を失くして困っていた弟の山彦に、「海神(綿津見神)の所へ行け」と教え、送り出した神様なのです。

その後、鹽槌翁尊に送り出された山彦は龍宮の豊玉姫と夫婦となり、安産によって御子を得られたことから、安産守護の神として多くの人々から厚い信仰を集めています。

IMG_2048
鹽槌翁尊(しおつちおじのかみ)という名前をどこかで聞いたことがあったんですが、堺市堺区の開口神社に祀られている神様と同一のようです。



また、堺市・大阪市には海千山千神話と関わりのある場所があります。海幸山幸神話というのは、釣り好き兄弟の弟が兄の釣り針を無くして海神の住む海底宮殿に探しに行くという話で、浦島太郎の原型になったと言われています。

住吉大社摂社の大海神社には海幸山幸神話に登場する海宮の竜王とその娘である豊玉彦命と豊玉姫命が祀られていて、境内の玉の井と呼ばれる井戸には、山幸彦(釣り兄弟の弟の方)が海底宮殿に行って海神から授かった潮満玉を沈めた場所という言い伝えがあるそうです。



堺市堺区の住吉頓宮には潮干珠が埋められた場所と言い伝えのある飯匙堀があります。どんなに雨が降っても水がたまらない不思議な場所とされています。



これらの場所と和歌の浦にある鹽竈神社に関係があるのかは分かりません。

IMG_2047
神社背後の岩山は鏡山と呼ばれていて、玉津島神社の駐車場側から登ることができます。

IMG_2053
頂上からは和歌浦が一望できます。紀三井寺もよく見えていました。

IMG_2051
帰りに和歌浦付近で営業している飲食店を探していたらまる万という和歌山ラーメンのお店があったので入ってみました。

IMG_2059
黒ラーメンというニンニクと胡椒が効いたラーメンをいただきましたがものすごく美味しかったです。和歌山ラーメンはどれも美味しくて外れがないように思います。






鹽竈神社の地図




よろしければ応援お願いいたします。

にほんブログ村 歴史ブログ 史跡・神社仏閣へ