6月中旬に大和郡山市と奈良市を訪れた際に賣太神社にも参拝予定でしたが、時間の関係でまた機会を改めることにしました。古事記に関わりのある稗田阿礼が祀られている神社は全国的にも珍しいと思うのでいつか訪れたいと思っていました。あれから日を改め賣太神社を訪れたので今回ご紹介します。

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JR大和郡山駅から徒歩25分ほどの稗田環濠集落の中に鎮座しています。稗田環濠集落は鎌倉時代末期から南北朝時代にかけての争乱時代に防衛のため築造されたそうです。

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主祭神は古事記の編纂に携わった稗田阿礼、副斎神が天鈿女命(芸能の神)と猿田彦命(みちひらきの神)の夫婦神となっています。

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天鈿女命は猿女君の祖神・氏神で、稗田阿礼は猿女君稗田氏の一族出身だそうです。猿女君が天皇より多くの養田を賜り、その田を猿女田と呼んでいたことが賣太(めた)神社という社名の由来となっているようです。

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御養田である猿女田からは令和元年に1600年前の環濠跡や祭祀の道具、弥生式土器などが多数出土したそうです。

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稗田阿礼は天武天皇の舎人として朝廷に仕えており記憶力が優れていたため、太安万侶が阿礼の誦するところを筆録し古事記を編纂したと伝えられています。このことから知恵・学問・記憶力の神様として受験合格祈願に訪れる人が多いようです。

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こちらが賣太神社の御朱印です。神職さん手作りの鹿の折り紙も一緒にいただきました。鹿は奈良では神の使いと言われているようです。神職さんはとても素敵な人柄の方でした。

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古事記の書物の形をした土鈴が授与所に置かれていて気になりました。駅からは少し距離がありますがまたお詣りに来たいと思います。

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賣太神社の地図




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