平野神社から30分ほど歩いて京都市北区紫野今宮町に鎮座する今宮神社を訪れました。朱塗りの立派な楼門は国登録有形文化財に指定されています。
平安遷都後の当時、流行した疫病や災厄を鎮めるために神泉苑、上御霊神社、下御霊神社、八坂神社などで御霊会が営まれたようです。
1001年にも疫病が流行し、朝廷は疫神を船岡山から移し、疫神を祀った社に神殿・玉垣・神輿を造らせて今宮社と名付けたとのことです。これが今宮神社の創建になります。
今宮社は現・摂社疫神社となり、素戔嗚尊(牛頭天王)が祀られています。
その後、現在本殿に祀られている大己貴命、事代主命、奇稲田姫命の三柱の神が創祀されています。疫病が流行るたびに紫野御霊会が営まれ、今宮祭として毎年5月に行われるようになったそうです。
狛犬の下に何かいるなぁと思ったら台座を4人で持ち上げているようでした。後から分かったんですが邪鬼というようです。
西陣の八百屋出身の「お玉」が江戸幕府第3代将軍徳川家光の側室となり、やがて5代将軍綱吉の生母・桂昌院となったことから「玉の輿」ということわざが生まれたとされているそうです。
桂昌院は京都の寺社の復興に力を注ぎ、なかでも今宮社を強く崇敬し社殿の造営や御牛車・鉾を寄進していたようです。境内には桂昌院によって造営された社殿や桂昌院のレリーフがありました。
境内には神占石の阿呆賢さんが置かれています。石を持ち上げて重さから吉凶を占うようです。他にも滋賀県の琵琶湖沿いに鎮座する唐崎神社から移植された赤松の木がそびえていました。
昔の絵馬がたくさん奉納されている絵馬殿のような場所があり、天井の梁付近に白馬の木彫りの像が置かれていたのが印象的でした。
参拝後、正面の楼門からではなく駐車場付近に続いている出入口から境内の外に出ると、あぶり餅のお店が連なる場所があります。以前から食べてみたかったかざりやのあぶり餅を食べてみることにしました。
お店は10時からですが開店時間に合わせて来店したのでものすごく空いていました。元は疫病除けの意味合いで食べられていたあぶり餅ですが、白味噌がたっぷりかかっていて香ばしくものすごく美味しかったです。焼きたてのものをすぐに持ってきてくれました。
今宮神社に参拝した後は、あぶり餅を食べて一休みするのがおすすめです。
今宮神社の御朱印です。
今宮神社の地図
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