10月半ばに一乗寺を訪れた日の話の続きです。宮本武蔵が訪れた八大神社を後にして傾斜がきつめの坂道をしばらく歩くと、道路脇に石灯籠が立ち並ぶ場所に出たので狸谷山不動院はもうすぐのようです。

少し歩くと車の祈祷所が、さらに奥に進むと狸谷山不動院の入り口がありました。

この日は寄り道をしながらここまで来ましたが、叡山電車の一乗寺駅からですと徒歩20分くらいかかるのではないかと思います。

狸谷山不動院の入り口からは250段の石段が続いています。この日は雨だったので滑らないよう気をつけながら登りました。

道中、弁財天や弘法大使が祀られたお堂もありました。七福神の石像は見ているだけで縁起が良さそうです。

雨だったからか沢ガニやカエルも石段にいました。


250段の石段はけっこうきついです。週末でしたがすれ違ったのは数人のみで石段を登りきると無人状態でした。

石段を登り切っても本堂へ行くには更に階段を登らなければなりません。近道の険しい階段とぐるりと周りながら緩やかに本堂まで続く階段がありました。

階段の途中に宮本武蔵が心の剣をみがいたといわれる武蔵之滝がありました。

狸谷山不動院の本堂(内陣)へ入るには無人の料金所で500円の拝観料を納めます。
狸谷山不動院は、1718年に木食正禅朋厚(村上正禅上人)が修行地としていた一乗寺狸谷の洞窟内に身の丈五尺の石像・狸谷不動明王を安置したのがはじまりと伝えられています。その洞窟は現在本堂の内陣となっているようです。

ご本尊の咤怒鬼不動明王は交通安全・厄よけ祈願・ガン封じにご利益があるそうです。
毎年7月28日には火渡り祭が行われているらしく、授与所には祭祀の装束をまとった狸たちがプリントされた火渡り祭の手ぬぐいが販売されていました。

たぬきのキーホルダーやおみくじなどたぬきにまつわる授与品も揃っていました。御神籤入りのたぬきをいただいて帰りました。中身は大吉でした。
有頂天家族のコーナーもあり、ポスターが貼られていたり矢三郎のおばぁちゃんのぬいぐるみが並べられていました。

厄除けや交通安全のご祈祷に来られたり、有頂天家族の舞台巡りだったり、神事に参加したりと人それぞれ目的は様々だと思いますが、険しい階段の先にある狸谷山不動院は是非京都で訪れてほしい場所です。
狸谷山不動院の地図
帰る途中にあった和菓子屋で丁稚羊羹をお土産に買い、叡山電車に乗り出町柳駅に戻りました。

出町柳駅にも有頂天家族関連の展示がありました。編みぐるみでここまで再現できるのがすごいです。

今回で京都編は終わりですが、また近々京都に行こうと思っています。
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