今回は久しぶりに明日香村にある古墳を紹介します。近鉄飛鳥駅から10分ほど歩くと国営飛鳥歴史公園 高松塚周辺地区があります。

このエリアは四神や飛鳥美人、星宿図などの装飾壁画が発見された高松塚古墳があることで知られていますが、そこから200mほどの距離の中尾山の尾根に中尾山古墳という小山のような形状の古墳があります。

高松塚古墳ほど整備はされていませんが、2020年の発掘調査で文武天皇陵であると認定されたようです。
下の写真は高松塚古墳です。

高松塚古墳や石舞台古墳とともに中尾山古墳も飛鳥や橿原の世界遺産を構成する史跡の1つに選定されました。高松塚古墳と比べると訪れる人が少なくひっそりとした場所にありますが、世界遺産に認定されれば観光客も増えるのかもしれません。

飛鳥歴史公園付近に宮内庁が治定陵墓とした別の文武天皇陵がありますが、こちらの中尾山古墳が真の陵墓であるとみて良さそうです。
中尾山古墳は、対辺長約19.5m、高さ約4mの三段築成の八角墳で、これは古代天皇陵に特有の形だそうです。「八紘一宇(はっこういちう)」という思想に由来していて、天下を統べる天皇の象徴として八角形が選ばれたとされています。八角墳は飛鳥時代の終末期古墳にしか見られない、貴重な形状です。
中尾山古墳の埋葬施設は、横口式石槨で内部には水銀朱が塗られ、火葬骨を納めるための蔵骨器が置かれていたと考えられています。これは、文武天皇の時代に仏教的な火葬文化が導入された証拠でもあります。古墳時代の土葬から、仏教思想に基づく火葬への転換期を象徴する遺構となっています。

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このエリアは四神や飛鳥美人、星宿図などの装飾壁画が発見された高松塚古墳があることで知られていますが、そこから200mほどの距離の中尾山の尾根に中尾山古墳という小山のような形状の古墳があります。

高松塚古墳ほど整備はされていませんが、2020年の発掘調査で文武天皇陵であると認定されたようです。
下の写真は高松塚古墳です。

高松塚古墳や石舞台古墳とともに中尾山古墳も飛鳥や橿原の世界遺産を構成する史跡の1つに選定されました。高松塚古墳と比べると訪れる人が少なくひっそりとした場所にありますが、世界遺産に認定されれば観光客も増えるのかもしれません。

飛鳥歴史公園付近に宮内庁が治定陵墓とした別の文武天皇陵がありますが、こちらの中尾山古墳が真の陵墓であるとみて良さそうです。
中尾山古墳は、対辺長約19.5m、高さ約4mの三段築成の八角墳で、これは古代天皇陵に特有の形だそうです。「八紘一宇(はっこういちう)」という思想に由来していて、天下を統べる天皇の象徴として八角形が選ばれたとされています。八角墳は飛鳥時代の終末期古墳にしか見られない、貴重な形状です。
中尾山古墳の埋葬施設は、横口式石槨で内部には水銀朱が塗られ、火葬骨を納めるための蔵骨器が置かれていたと考えられています。これは、文武天皇の時代に仏教的な火葬文化が導入された証拠でもあります。古墳時代の土葬から、仏教思想に基づく火葬への転換期を象徴する遺構となっています。

文武天皇(在位697–707年)は、天武天皇の孫で持統天皇の孫でもある人物です。彼の時代には、律令制度の整備が進み、中央集権体制が強化されていきました。短い在位期間でしたが、日本の法制度や官僚制の基盤が築かれた重要な時代となっています。
中尾山古墳は2020年の発掘調査で墳丘が正八角形であることが確認され、文武天皇の真陵である可能性がさらに高まりました。江戸時代から「中尾石墓」と呼ばれていて、地元では文武陵と考えられていた歴史もあるようです。
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