ポーランド旅行3日目(日本出発から4日目)はワルシャワ旧市街を散策しました。この日は8月15日、ポーランドでは聖母被昇天祭という祝日にあたり街中は国旗を持って歩く人々で賑わっていました。

ホテルはワルシャワ中央駅の近くでしたが、そこから徒歩20分ほどで旧市街地エリアに着きました。

まず旧市街の外れにあるフレデリック・ショパンミュージアムを訪ねましたが残念ながら休館日でした。ミュージアムは旧オストログスキ宮殿内にあります。

IMG_1086
フレデリック・ショパンは、ロマン派音楽を代表するポーランド出身の作曲家であり、「ピアノの詩人」とも呼ばれポーランド人から愛されています。

ショパンの基本情報
生誕:1810年3月1日(異説あり)、ポーランドのジェラゾヴァ・ヴォラ村[5]

死没:1849年10月17日、フランス・パリ

職業:作曲家・ピアニスト

ジャンル:ロマン派音楽

代表作:夜想曲、ワルツ、マズルカ、ポロネーズ、練習曲など


音楽的特徴
ショパンの作品は、ほとんどがピアノ独奏曲で構成されていて、美しい旋律と繊細な感情表現が特徴。半音階的な和声や民族的なリズムを取り入れ、ピアノ音楽の可能性を大きく広げました。


ショパンの生涯
幼少期から天才的な才能を発揮し、7歳で最初の作品「ポロネーズ ト短調」を作曲

ワルシャワ音楽院で学び、19歳でウィーンで演奏会を開催

その後パリに移住し、音楽家としての名声を確立

作家ジョルジュ・サンドとの関係や、病との闘いなど、波乱に満ちた人生を送ったようです。

IMG_1085
博物館にはショパンが生前に弾いていた最後のピアノや、実物大の手の模型やデスマスク、直筆の楽譜や手紙など貴重な遺品7千余点が展示されています。
音楽を聴けるブースもあるようですのでクラシックやショパンが好きな方におすすめの場所です。



旧市街に近づいてくるとコペルニクス像がありました。ニコラウス・コペルニクスは、地動説を提唱したポーランド出身の天文学者で、近代科学の夜明けを告げた人物とされています。

それまで主流だった「天動説」(地球が宇宙の中心)に対して、コペルニクスは「地球が太陽の周りを回っている」とする太陽中心説を唱えました。これは、後にガリレオやケプラー、ニュートンへと受け継がれ、科学革命の大きな一歩となったようです。

コペルニクスはクラクフ大学で天文学を学びました。

FullSizeRender
ワルシャワ蜂起で共闘予定だったソビエトからの軍事支援がなく、大敗を喫したポーランド市民でしたが、戦争終結後に街を破壊される前の状態に復元したそうです。

IMG_1089
ワルシャワ中心部にある聖十字架教会(Bazylika Świętego Krzyża)にはショパンの心臓が安置されています。上の写真の背後に写っているのがその教会です。

バロック様式の教会は、1679年から1696年にかけて建設され、第二次世界大戦で大破した後に再建されたものです。

IMG_1090
ショパンはパリで亡くなっていますが、「心臓だけは祖国ポーランドに戻してほしい」という願いを遺していたため、彼の姉ルドビガがコニャックらしき液体に漬けた心臓を小さな壺に入れ、ドレスの下に隠して密かに持ち帰ったという逸話があるそうです。

教会の左側手前の柱の中に、その壺が安置されています。

IMG_1091
ヴィジトキ教会。ショパンが学生時代にパイプオルガンを演奏していたバロック様式の教会で、戦災を逃れた貴重な建物だそうです。

IMG_1092
さらに先に進んで行くと石像やお城がありました。

IMG_1094
上の写真は大統領宮殿です。17世紀に建築された宮殿が1856年に再建されたそうです。こちらも戦災を受けなかった貴重な建物で、1994年からポーランド大統領の公邸として利用されています。

IMG_1095

IMG_1098
王宮。17世紀に起こった北方戦争や第二次世界大戦による破壊の後、1971年に再建されたそうです。

IMG_1100
お城のあちこちには訪れた人々による献花が置かれていました。

IMG_1101
ここからスタジアムも見えていました。

IMG_1097
お城の門をくぐると中世のヨーロッパらしい街並みが復元されていました。

IMG_1102
玄関扉が花で飾られとても色鮮やかです。

IMG_1103
この辺りはレストランや土産物屋も多く、ポーランドでよく採れる琥珀のお店もありました。

IMG_1106

IMG_1105
旧市街地には四方を石造りの建物で囲まれた広場があります。広場は第二次世界大戦時に酷い戦災を受け破壊されましたが、1948年から1953年に再建されたそうです。

一角にあるワルシャワ市歴史博物館ではワルシャワ蜂起やナチスによる侵略などワルシャワの歴史を学ぶことができます。

IMG_1107
この日は本当に人出が多くどこのレストランも混雑していたので、お昼は旧市街から離れた場所で食べることにしました。

IMG_1108
気温は40℃近くまで上がり、歩いているだけでも体力が奪われていきそうでした。

下の写真はジグムント王(ポーランド王ジグムント3世)記念碑です。

IMG_1109
ようやく見つけたレストランはエアコンがありませんでしたが、冷たいレモネードと食べてみたかったポーランド風餃子のピエロギをやっと食べることができました。

ピエロギはポテトとチーズが入ったものを選びましたが他にも数種類ありました。

FullSizeRender

IMG_1111
この日は体調があまり良くなく、午後にはホテルに戻りゆっくり過ごしました。次回でポーランド旅の話は最後になります。お読みいただけると嬉しいです。


よろしければ応援お願いいたします。

にほんブログ村 歴史ブログ 史跡・神社仏閣へ