堺市ってどんなところ?
このブログでは私が生まれ育った堺市の紹介もしていきたいと思います。
堺市は大阪の都市の1つで、面積約150km、令和元年時点で約83万人が暮らしています。
市の鳥はモズ(百舌鳥や中百舌鳥という地名や駅名もあります)、
市の花はハナショウブ、市の木は柳、市の花木はツツジです。
毎年4月下旬からGW期間にかけて堺区にある浅香山浄水場で開催される
「浅香山ツツジ祭」では満開のツツジを見ることができます。
堺という地名の由来
旧摂津国・旧河内国・旧和泉国の3国の
ちょうど境目にあることから名付けられたと言われています。
堺市のマンホール。シンボルであるモズやツツジ、菖蒲の花が描かれています。
堺市にどんなイメージがありますか?
私がパッと思い浮かぶのは、古墳・自転車・刃物・与謝野晶子・千利休・行基・線香です。
これと言って派手なものはありませんが、
古くから継承されてきた伝統工芸や偉人記念館、
地域の人々によって守られてきた古墳群など、
堺には歴史スポットがたくさんあります。
百舌鳥古墳群と呼ばれる何十基もの古墳が集まっている地域があります。写真はニサンザイ古墳です。
私自身、古墳が日常生活のなかに当たり前のように溶け込んでいたので
何のために作られたか、どんな人が埋葬されているのか考えてみたこともありませんでした。
2019年に羽曳野市と藤井寺市を含めた百舌鳥・古市古墳群が世界遺産に登録されましたが、
正直爆発的に観光客が増えたとは言い難いですし今でも盛り上がりに欠けていると思います。
堺市には日本一大きな古墳・仁徳天皇陵がありますが、
ネットで検索すると「仁徳天皇陵 つまらない」というようなワードが候補に挙がってくるぐらいです。
たしかに大きすぎて近くからは全貌が把握できず、中に入ることもできません。
ただ見て終わり、という人がほとんどかもしれません。
世界遺産に登録された背景には古墳の規模もありますが、
地域の人々が暮らしの中で古墳を守り遺してきたことが評価のポイントになっていました。
堺の魅力をお伝えする上でやっぱり古墳は欠かせません。
このブログではたまに古墳情報を発信していきますので、お付き合いいただけると幸いです。
堺に点在する古墳の一つ一つにスポットを当て、
それぞれの歴史や埋葬者などを紹介していけたらと思います。
堺市と鉄砲産業
以前こちらの記事で少しだけ触れましたが、堺市堺区にはかつて鉄砲産業が盛んだった名残で鉄砲鍛冶屋敷や資料館が残されています。
鉄砲について(ものの始まりなんでも堺から引用)
ポルトガルから種子島に鉄砲が伝えられた直後、堺の商人橘屋又三郎が種子島を訪れ鉄砲の製法を学んできたのが、堺で鉄砲が作られるようになったはじまりといわれています。
又三郎は「鉄砲又」といわれるほど鉄砲作りがうまかったこと、堺では平安時代から鋳造・鍛造の高度な技術が伝えられていたこと、火薬の原料となる硝石を輸入できたことがその理由でしょう。
貿易港として栄え物流の拠点だった堺は、火薬などの原料を入手しやすかったことから鉄砲産業が発展したと考えられます。
堺市博物館内に実際に製造された鉄砲が展示されていました。

また、実際に鉄砲を用いて戦った足軽鉄砲隊と呼ばれる人々についても紹介がありました。

胸当てのところのマークは堺市のシンボルですが、このマークは実際にはなかったと思われます。
他にも堺発祥のものとして包丁や線香、自転車、学生相撲などが挙げられます。
派手で目立つものはありませんが生活の中で必要なものもありますので、堺が日本の発展に少なからず貢献していたことが分かりました。
大仙公園・日本庭園と堺市博物館
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堺市は千利休の生誕地ということもあり、茶の湯文化を推しています。
この庭園でも茶席に座って庭園の景色を見ながら、抹茶と和菓子をいただくことができます。
抹茶はホットとアイスから選べるんですが、暑い日はアイスがおすすめです。
フローズンになっていて冷たくてとても美味しいです。
和菓子は干菓子と生菓子があります。
生菓子は下の写真をご参考ください。

堺市堺区にある「天神餅」という老舗和菓子屋の和菓子をここで食べることができます。
堺市にある和菓子屋の中で個人的に一番好きなお店です。
以前にも紹介したことがあるんですが、いちご大福が絶品です。
天神餅は菅原神社の近くにあります。詳しくはこちらをご覧ください。

今回は雨が降り出しそうだったのでゆっくりせずに駆け足で見て回りました。
写真からもかなり天気が悪いのが伝わってくるかと思います。
人もまばらというかほぼ無人でした。
大雨の予報が出ているのに出かける人はあまりいないでしょう。

餌をもらえると思ったのか鯉が寄ってきました。

畳の和室もあり、日本文化を感じられる場所です。
もうすぐ朝顔展が開催されるみたいで生育途中の朝顔がたくさん置かれていました。

向こうに見えるのは日本庭園なのになぜか中国風の庭園。後で行ってみます。



この橋の上ではよく撮影が行われていますが今日は誰もいませんでした。


大きなキノコが生えていました。



中国風の庭園は園内に2か所ありました。
春秋戦国時代にもこんな庭園があったのかなと思いをはせました。

高台になっているところもあり、こんな風に庭園を見下ろすこともできます。
奥に見える高い塔は慰霊の塔だった気がします。現在は中に入れなかったはずです。
小学生の時に遠足で来て、塔の近くでお弁当を食べた思い出があります。


小さな滝のようなものもありました。
池では鷺がのんびり羽を休めていました。

幸い庭園にいる間は雨が降ってきませんでしたが、この後大雨に遭遇しずぶ濡れになりました。
傘は何の意味もありませんでした。
博物館のことはまた別の記事で書きます。
余談ですが、大仙公園の最寄り駅である三国ヶ丘駅から徒歩5分程のところにある「にんにくラーメン一力」のラーメンがすごく美味しかったです。

名前の通りにんにくたっぷりのラーメンが名物で、たっぷりのネギをトッピングして食べると美味です✨
めちゃくちゃ人気のお店なので、開店前に行ってお店の前で待つのが一番だと思います。
以前お昼時に行ったら行列ができていました。
堺市で古墳巡りをされる時は是非にんにくラーメンもあわせて食べてみてほしいです。
染め物は堺市の伝統産業
大阪府堺市の伝統産業には包丁や線香、鉄砲などがありますが手ぬぐいもその一つとして知られています。
今回紹介するのは『注染』という伝統技術を用いて作られた手ぬぐい専門店『にじゆら』です。『にじゆら』で取り扱われている手ぬぐいは
堺市にある染工場・株式会社ナカ二が手掛けています。


このような季節の行事にまつわるデザインもあります。画像はホームページよりお借りしました。
堺市出身のメンバーがいるなにわ男子も染め物を体験しに来た
二年前に関西ジャニーズジュニアのなにわ男子さんが某ニュース番組内の『なにわの仕事を学びまSHOW』というコーナーで取材に来られたこともあるようです。
なにわ男子の西畑大吾さんは堺市出身で『堺市Walker』の表紙にもなっています。
2025年のに開催予定の大阪万博ではなにわ男子さんがアンバサダーを務めることになっているそうです。とても人気のあるグループみたいなので、堺をはじめ関西を盛り上げていって欲しいなと思います。
注染とは
さて話は戻りますが、『にじゆら』の商品を取り扱う染工場では『注染』という伝統的な技法が用いられています。
注染は手ぬぐいや浴衣に使われる技法で、職人が色をつけたい部分に染料を流し込み染める方法です。手作業なのでぼかしや滲みなど、機械では出せない繊細な色が出せることが特徴です。
江戸時代に木綿栽培が盛んな地域だったことから、泉州は生地の産地として知られていました。染め物は海や川など水を多く使用できる地域で行われるのが一般的なので、海がある堺市はまさにうってつけでした。
ちなみに和歌山も染め物産業が盛んです。

にじゆらさんで販売されている商品。ネット販売もありますが、神戸・京都・大阪・東京にも店舗があるようです。こちらも画像はにじゆらさんのHP内からお借りしました。
堺市の観光名所(旧堺燈台など)の手ぬぐいもありますので、堺市に来られた際はお土産に買って帰るのはいかがでしょうか。
利晶の杜の土産物屋でも販売されています。
山之内商店街内にある町家カフェsacayでも店内にも飾られていました。


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