古墳あり恋愛あり『やまとは恋のまほろば』
コロナで家にいることが多くなり、電子書籍を読む時間も増え面白い漫画に出会いました。
今回紹介する浜谷みおさんの「やまとは恋のまほろば」は古墳ネタあり恋愛ネタありの今までになかったユニークな漫画で、第10回anan漫画大賞を受賞されている注目の作品です。
古墳の楽しみ方や見どころを教えてくれる漫画になっていて、読むと思わず古墳に行ってみたくなります。
自称デブスのヒロインの初めての恋
大学生になり古墳研究会に入った主人公の穂乃香はぽっちゃり系で自己評価の低い女の子ですが、同級生で古墳好きの飯田くんに恋をします。
勾玉作り体験に参加して作った勾玉をお互いにプレゼントしたり古墳デートをしたり少しずつ二人の距離は縮まっていっているように見えますが…
とにかく穂乃香の自己評価が低く、前方後円墳体型の自分なんかが恋をする資格はないと言わんばかりに恋愛に消極的です。
古墳研究会のメンバーである可児江先輩と飯田くんは人を見ためで判断しない系男子で、人柄がとにかく素晴らしいです。
漫画には可児江先輩目当てで穂乃香を利用するうわべだけの友達や、ルックスでしか女を判断しない合コン相手など妙にリアルな人物が登場する中で、この二人の人柄の良さは際立っています。
この漫画はヒロインがスリムで可愛い女の子に変身して意中の彼を振り向かせるようなストーリーではないと思っています。
飯田くんならそのままの穂乃香を好きになってくれる気がしますし、飯田くんだけでなく可児江先輩も穂乃香に惹かれていくのではと予想しています。
穂乃香の不器用さと純朴さは可愛らしく、時にはもどかしくもなりますが読んでいて思わず応援したくなります。
古墳好きならではの視点に注目
古墳研究会の夏合宿で奈良県明日香村にある石舞台古墳を訪れた場面でのことです。
石室は墳丘の内部にあり外からは見えない場合がほとんどですが、石舞台古墳は元々あった方墳の盛土が剥ぎ取られ現在の状態になったと言われています。
古墳の中心部である石室が丸見えの状態を見て、恋に不器用な自分自身を周囲に悟られている自分に重ね、無様だと感じる穂乃香の感性は古墳好きならではだと感じました。
物語の中に登場する古墳
おたけやま古墳 大阪府八尾市にあるしんじやま古墳がモデルになっているようです
藤ノ木古墳 奈良県生駒郡にある大型円墳
石舞台古墳 奈良県明日香村にある横穴式石室
私自身、石舞台古墳には何度か足を運んでいます。
石舞台古墳は石室の内部に入ることができるのが魅力だと思います。
藤ノ木古墳はまだ行ったことがないのでコロナが終息したら訪れてみようと思っています。
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