古墳についての豆知識

古墳は1基・2基と数える

古墳=権力者たちの墓

古墳の大きさは埋葬された人物の身分の高さや権力の大きさに比例

3世紀半ばから7世紀末まで古墳が全国各地に作られた

前方後円墳は台形部分が前方にあたる

倍塚とは大型の古墳近辺に造営された小規模の古墳のこと

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いたすけ古墳とは

いたすけ古墳は5世紀前半に造営された古墳で、百舌鳥古墳群のほぼ中央に位置しています。

周囲には100を超える小規模な古墳が存在していましたが、半数以上が宅地開発の影響で消失しました。

墳丘の長さが146mの前方後円墳で、墳丘は3段に築かれています。

南側のくびれ部分にかつて祭祀に利用されたとされる造り出しが残されています。

後円部の南東側にはいたすけ古墳の倍塚と考えられている善右衛門古墳があります。

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宅地造成計画により破壊の危機に

1955年、宅地開発により取り壊されそうになりましたが、市民や同志社大学の学生が中心となった反対運動により1956年に国史跡に認定され保存されることとなりました。

南側の濠には古墳を破壊するのに土を運びだすためのコンクリート橋の名残が今も残されています。

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いたすけ古墳に住み着くたぬき家族

この残された橋げたでは日向ぼっこをしたり水を飲んだりするたぬきの姿を見ることができます。

1998年頃から古墳にたぬきが住み着くようになったそうです。

2019年に墳丘に生い茂る樹木の一部伐採が行われましたが、このことによってたぬきの住処が脅かされないか危惧されています。

古墳の景観を損なわないための一部伐採ということですが、周辺住民にも愛されているたぬきと文化遺産が上手く共存共栄していってくれることを望みます。

 

堺市博物館の公式キャラクター・サカイタケルくん

堺市博物館のキャラクターであるサカイタケルくんが被っている兜が衝角付兜型埴輪です。

サカイタケルくんは奈良県のご当地キャラクターのせんとくんとよく似ています。

古墳時代に生きた元気な少年をイメージしてデザインされたそうです。

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出土品:衝角付兜型埴輪(後円部から発掘、堺市文化財保護のシンボルマークになっています)

埋葬者:不明

最寄り駅:大阪メトロ御堂筋線中百舌鳥駅、南海高野線中百舌鳥駅、JR阪和線百舌鳥駅