古墳についての豆知識
古墳は1基・2基と数える
古墳=権力者たちの墓
古墳の大きさは埋葬された人物の身分の高さや権力の大きさに比例
3世紀半ばから7世紀末まで古墳が全国各地に作られた
前方後円墳は台形部分が前方にあたる
倍塚とは大型の古墳近辺に造営された小規模の古墳のこと
御廟山古墳は5世紀前半に築かれた古墳で、墳丘の長さ約203mの前方後円墳です。
3段構造の墳丘南側のくびれ部分には祭祀が行われたとされる造り出しが残っています。
このくびれ部分からは葺石や埴輪が出土されました。
かつて2重の濠が古墳の周囲を取り囲んでいましたが、現在は消失しています。
発掘調査により、墳丘の一段目に円筒埴輪がところ狭しと並べられていたことが分かりました。
その他にも囲形埴輪や家形埴輪など実際に存在していた物証を象ったとされる埴輪や、魚や笊の形の土製品や土器が発見されました。
造り出し部分で行われたとされる祭祀において、これらの道具が用いられたと推測されています。
また、御廟山古墳は近世において近隣にある百舌鳥八幡宮の奥の院とされてきました。
百舌鳥八幡宮は御廟山古墳の近くにある開運厄除けのご利益のある神社です。
出土品:形象埴輪、葺石、土製品、土器など
埋葬者:不明
最寄り駅:大阪メトロ御堂筋線中百舌鳥駅、南海高野線中百舌鳥駅、JR阪和線百舌鳥駅
四季を感じられる古墳
御廟山古墳の周りに張り巡らされた濠を囲むように歩道が整備されていますが、手入れの行き届いた花壇が見どころの一つです。
季節に応じて色とりどりの花々を見ることができるので、古墳だけでなく花を見ながらのんびり歩いてみるのもおすすめです。
また、濠の周りの歩道脇には永尾大神という神様が祀られています。由緒は不明ですが、石が御神体とされているようです。
墳丘に登ってみたり石室の内部に入ることはできませんが、そこで出土された限られたものを頼りに当時の人々の生活を想像してみるのもロマンがあって良いかもしれません。
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