古墳についての豆知識

古墳は1基・2基と数える

古墳=権力者たちの墓

古墳の大きさは埋葬された人物の身分の高さや権力の大きさに比例

3世紀半ばから7世紀末まで古墳が全国各地に作られた

前方後円墳は台形部分が前方にあたる

倍塚とは大型の古墳近辺に造営された小規模の古墳のこと

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丸保山古墳は百舌鳥古墳群の中で最大の帆立貝式古墳

丸保山古墳は5世紀半ばに造営された帆立貝式の前方後円墳で、仁徳天皇陵の後円部西側に位置しています。

墳丘は約87mで、前方部分は1955年の宅地開発により削られてしまいました。

仁徳天皇陵と同じく南に向きを揃え造られており、仁徳天皇陵の倍塚と考えられています。

南西側には菰山塚(もやまづか)古墳もあり、こちらも仁徳天皇陵の倍塚のようです。

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後円部は墳丘が二段構造になっており、墳丘の周囲は一重の濠がめぐっています。

丸保山古墳は前頭部の短い帆立貝式古墳の中では、百舌鳥古墳群最大規模を誇ります。

埋蔵施設の構造や埋葬者、副葬品は不明ですが円筒埴輪の片が出土されていることから、5世紀半ばに造営された古墳であると推測されています。

古墳は住宅地の中に溶け込んでいますが、隣にラブホテルがあるのがシュールです。

何もこんなところに建てなくても…と思ってしまいました。

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丸保山古墳は仁徳天皇陵のすぐ近くにあります

すぐ近くに仁徳天皇陵があるのであわせて訪れるのがおすすめです。

仁徳天皇陵周辺は歩道になっており、拝所まであと〇kmなど所々に標識があり自分が今どこにいるのか随時確認することができます。

丸保山古墳側から仁徳天皇陵の横の歩道を進んで行くと、前方後円墳の後円部と台形部分のちょうどつなぎ目が見える場所があります。

そこが私の一番好きなスポットです。

古墳内部に一番近づける場所のような気がするからです。

そこで耳を澄ますといつも古墳からたくさんの鳥の鳴き声が聞こえてくるのですが、鳥の巣にでもなっているのでしょうか。

2019年、国が内部調査を開始すると確かニュースで報道されていたので新たな発見があれば興味深いですが、調査がそこに住む生物の住処を脅かすものでなければ良いなと思います。

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出土品:円筒埴輪の一部

埋葬者:不明

所在地: 堺市堺区北丸保園

最寄り駅:JR阪和線百舌鳥駅または三国ヶ丘駅から徒歩圏内