大依羅(おおよさみ)神社は大阪市と堺市を隔てる大和川のすぐ近く、大阪市住吉区庭井に位置する神社です。
神社の表参道には依網池跡と書かれた石碑がありますが、崇神天皇の時世にはこの地に大きなため池がありました。(現在は埋め立てられ石碑が残されています)
そのため、大依羅神社は水の気を持つ神社となっており強い浄化作用を持った土地と言えます。
大和川は江戸時代に掘削された人工河川であるため、当時は存在しなかったのでため池が必要とされたのです。
ため池は非常に大規模なもので、現在阪南高校や大和川がある一帯が全てため池であったようです。
そのような大きなため池があったことを示すものは、今はもう石碑のみです。
創建年代は不明ですが、文献「新抄格勅符抄」によりますと、奈良時代には既に存在していたようなのでその歴史はかなり古くまで遡ります。
水に所縁のある神社=強い浄化のパワーを持つ神社
当時ため池や井戸が掘られたこの地には、祈雨や五穀豊穣を祈願する神様が鎮座しています。
何かと水に所縁の深いこの地には非常に強い浄化の力があるとされています。
そのためか静かで落ち着いた境内にいると心が穏やかになってくるような気がします。
入り口は北門と南門の二か所あり、北門が正門となっています。
かつては南門が正門だったためか、南門の方が心なしか立派な造りのように感じられました。
桜の季節に訪れると、南門の外に桜並木を眺めることができます。
社務所は常駐の方がいるわけではありませんが、インターフォンを鳴らすと出てきてくださると思います。御朱印もいただけます。
大依羅神社のルーツを調べるにあたって、一番驚いたことは大和川が人工河川だったことです。
大阪湾から奈良県までつながっている大和川ですが、昔から当たり前のように存在していたと思っていました。
神社について調べているとその土地の思わぬ歴史や事実を発見したりするのが面白いです。
今後も堺市を中心にまだ訪れたことのない神社を訪問し、新たな発見があれば良いなと思います。
ご祭神:大己貴命(大国主)、月読命、垂仁天皇、五十猛命、建豊波豆羅和氣王(たけとよはずらわけのきみ)、底筒之男命、中筒之男命、上筒之男命
所在地:大阪市住吉区庭井2丁目18−16(大和川、府立阪南高校の近く)
ご利益:五穀豊穣、病魔退散、厄除開運、航海安全、安産
最寄り駅:大阪メトロ御堂筋線我孫子駅から徒歩15分
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