旗塚古墳は5世紀中頃に造営された帆立貝型の前方後円墳です。
墳丘の長さ57.9m、後円部の直径41.5m、前方部幅24.7m、後円部の高さ3.8mの規模の古墳で、百舌鳥古墳群の一つに位置づけられます。
後円部は二段構造になっており、後円部南側のくびれ部分には祭祀に利用されたと考えられる造り出しが存在します。
大仙公園敷地内にあり
旗塚古墳は大仙公園内にありグワショウ坊古墳付近の、堺市都市緑化センターの道路を挟んだ向かい側にあります。
周辺を囲む濠は大仙公園の造成時に復元されたものです。
この道路をまっすぐ進んで行くと七観音古墳や寺山南山古墳、日本で三番目に大きな履中天皇陵古墳のビューポイント、七観山古墳跡地に造られた展望台方面に行くことができますので、あわせて古墳巡りをしてみることをおすすめします。
祭祀に使われたさまざまな形象埴輪が出土
小石が敷き詰められた墳丘テラスには円筒埴輪が並べられ、その前には広い間隔をとって形象埴輪が置かれていました。
造り出し周辺からは、円筒埴輪の他に家形、盾形、草摺形、鶏形、石見形、蓋形などさまざまな形象埴輪が出土されており、埴輪を使用した祭祀が行われていたことが推測できます。
出土品:多様な形象埴輪、円筒埴輪
所在地:堺市堺区百舌鳥夕雲町3丁
最寄り駅:JR阪和線百舌鳥駅または三国ヶ丘駅から徒歩圏内
都市緑化センターにも立ち寄ってみよう
旗塚古墳前の道路を挟んですぐ向かい側には都市緑化センターがあります。
季節によって色々な草木や花々が楽しめますし、温室もあります。
以前訪れた時に蛍を育成中と書いてあったのでいずれ蛍の夜間公開があるかもしれません。
日本庭園風の庭では鯉に餌をやることができます。
奥の方にある噴水広場には堺旧港にある旧堺燈台の小さなレプリカが置かれています。
本物の旧堺燈台は、仁徳天皇陵に面した大きな道路を高速が走っている方面にまっすぐ進むと突き当たりにあります。
個人的には旧堺燈台が堺の史跡で一番好きなのでおすすめしたいです。
所在地:堺市堺区東上野芝町1丁4-3
営業時間:午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)入館無料・月曜休館
施設内にペットボトルのキャップ回収箱があります。
発展途上国の子供のワクチンを購入するためにリサイクル活用されるようです。
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