堺市の仁徳天皇陵を含む百舌鳥古墳群が、古市古墳群とともに世界遺産に認定されたのは2019年7月のことです。

それ以来、市によるプロモーション事業が活性化し冊子の発行や、ラッピングカーなどによる広告などが始まりました。

仁徳天皇陵周辺にも団体観光客を見かけるようになって、少しずつ古墳群周辺も盛り上がってきているのを感じています。

百舌鳥古墳群を紹介する記事も今回で14回目になります。

大規模な古墳の紹介はほぼ終わりましたが、今回は比較的小規模な長塚古墳を紹介しようと思います。

長塚古墳は仁徳天皇陵の南東部に位置する全長102メートル、後円部径57メートル、後円部高さ8.2メートル、前方部幅67メートル、高さ8.3メートルの規模の前方後円墳です。1958年に国の史跡に認定されました。

一枚だけ写真を撮りました。分かりにくいと思いますが、道路沿いから見た後円部の様子です。
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宅地開発の影響で住宅地に囲まれており、濠が消滅しています。一か所からしか古墳を眺めることができませんでした。

墳丘は3段になっていて、南側のくびれ部分には造り出しがあります。この造り出しではかつて祭祀などが行われていたようです。

出土品:土師器、葺石の石材、円筒埴輪、朝顔形埴輪、蓋形埴輪

出土された円筒埴輪の特徴から、長塚古墳は5世紀中頃に造られたと推定されています。

長塚古墳へはJR阪和線・百舌鳥駅が最寄りです。徒歩2~3分で行けます。

すぐ近くにはロアールという昔ながらのパン屋もあり(木曜・祝日が定休日)、前方後円墳の焼き印が入ったパンを食べることもできるのでおすすめです。

この辺りはとにかく古墳が密集しています。
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個人的に百舌鳥古墳群で一押しの古墳が履中天皇陵です。


日本第三位の規模を誇る大きな古墳で、様々な方角から眺めることができます。

寺山南山古墳の近くにあるビューポイントから見るのが特におすすめです。
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このビューポイントでは無料Wifiを利用することができます。

アクセスすると古墳の紹介ページを見ることもできるみたいです。
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近くにある展望台からも履中天皇陵が見えます。
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古墳の形は分かりませんが、展望台からみると広大な森のように見えます。

百舌鳥古墳群を訪れた時は、是非お気に入りの古墳を見つけてみてください🌸