全国2300宮の住吉神社総本宮・大阪住吉区にある住吉大社
去年の暮れに、大阪の住吉区にある住吉大社に自転車で行ってきました。住吉大社の荘厳な雰囲気が好きで、年に何回か訪れています。
住吉大社は毎年正月三が日に、全国から200万人を超える参拝者が訪れることで知られています。全国に2300程ある住吉神社の総本宮で、1800年前に創建された摂津国一之宮です。

太鼓橋を渡ると厄が落ちる
大鳥居をくぐると太鼓橋と呼ばれる大きな赤い橋があります。
私はいつも自転車で来る時は正面鳥居ではなく裏側に駐輪するのですが、いったん正面までまわって太鼓橋を渡って境内に入るようにしています。
それには理由があって、この太鼓橋を渡ると身体についた厄や穢れが落ちると言われているからです。神社には祓戸社(本殿に参拝する前に厄を払う祠)が置かれているところがありますが、住吉大社の太鼓橋は同様の意味合いがあるように思います。

鳥居前には大きく立派な石灯篭が並んでいます。

ここ住吉大社は遣唐使出発の地でもあるんです。

狛犬はかなり大きめ。鳥居、灯篭、狛犬、全ての規模がでかいです。

住吉大社は第一本宮から第四本宮まであり、4社全てにお参りするのが一般的かと思います。社殿には「航海安全の神」「祓の神」「農耕の神」「和歌の神」「武の神」「相撲の神」
が祀られています。
私はいつも第四本宮から数字の大きい順に参拝しています。
入口から近いので。

4つの本宮へとつながる鳥居前にはウサギの手水舎があります。
住吉大社と言えばウサギのイメージがあります。

この鳥居をくぐって境内に入ります。

第4本宮。4つの神殿は住吉造という神社建築史上最も古い建築様式で造られており、国宝に指定されています。

第3本宮とは隣合わせになっています。

第四本宮の後ろに翡翠でできた撫でうさぎがあります。撫でると福が訪れると言われていますが、コロナ感染予防のため現在は触れなくなっています。

第一本宮。夕方訪れたので空いていました。いつもは長い行列ができています。
4つの本宮を参拝した後は広々とした境内を隅々までまわります。こちらは縁結びにご利益があるとされるおもと社。手前の扉を押して中に入れます。

授与所で授かることのできるおもと人形の後ろに、生年月日と名前を書き奉納します。

この日は急に思い立って訪れたので閉門時間ギリギリで、駆け足でまわってきました。
商売繁盛の神様・初辰さんと子授けの神様・種貸社
4年間かけて行う商売繁盛祈願・初辰参り
住吉大社境内にある末社・楠珺社では樹齢千年の楠木の根元に祠が設けられ、
商売繁盛にご利益のある神様・宇迦魂命 (うがのみたまのみこと)が祀られています。
はったつさんという呼び名で親しまれているようです。

初辰まいりとは毎月辰の日に参拝する際に招福猫を授かり、
4年間=48か月継続することで「始終発達」(しじゅうはったつ=四十八辰)の
ご利益を授かることができると言われています。

①種貸社⇒②楠珺社⇒③浅澤社⇒④大歳社
の順に境内外の末社をまわって参拝します。


これが招福猫です。楠珺社授与所で授かることができます。
神社の外には奉納された人形がずらりと並べられています。
子授けや資金調達、知恵の神様・種貸社
初辰まいりの最初の参拝所である種貸社は他の末社とは少し離れた場所、
正面鳥居から見て西側の駐車場付近にあります。

倉稲魂命(うがのみたまのみこと)が祀られている種貸社は、
名前の通り種を授かる場所として知られています。
種は子供であったり商売の資本であったり人によって様々ですが、
元々は種=稲穂で五穀豊穣の神様として地域の人々から信仰されていたようです。

一粒万倍日という吉日がありますが、一粒の稲穂がやがて何百倍・何千倍にも増えていくという
新しいことを始めると絶大な効果を得られる日とされています。
一粒万倍日には種貸社を訪れると良いのかもしれません。

手前の人形は子供を授かった人が奉納した種貸人形です。

一寸法師伝承の地としても知られているようです。


今回紹介した末社の他にも住吉大社にはたくさんの末社があります。
裏鳥居から出てすぐのところにある女性守護の弁天さま・浅澤社や、
おもかる石を持ち上げて願いを占う大歳社など…。
コロナ感染予防のため、おもかる石には触れなくなっているようでした。
次回参拝した際にはそちらも紹介したいと思います。

裏鳥居(と私が勝手に呼んでいる)側にある石舞台。
重要文化財に指定されています。
ここの池に白蛇がいていつも目にしていたんですが、
今回訪れると池が干上がっていて蛇の姿も見当たりませんでした。
-住吉大社詳細-
所在地:大阪市住吉区住吉2-9-89
最寄駅:南海本線「住吉大社駅」徒歩3分
南海高野線「住吉東駅」徒歩5分
阪堺線「住吉鳥居前駅」すぐ
拝観時間:6時~17時 (16時で閉門)
駐車場:あり
周辺施設:住吉公園 (松尾芭蕉の句碑)、
和菓子屋・喜久寿 (どら焼きが美味しいです)
住吉大社の地図
神社のすぐ前を路面電車(阪堺電車)が走っています。

この路面電車は堺市~大阪市間を運行しており、昔から変わらない懐かしい風景の一部となっています。
広告だらけのけばけばしい路面電車もありますが(それも大阪らしさが出てて好きです)、この日見たのはシンプルでレトロなものでした。
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去年の暮れに、大阪の住吉区にある住吉大社に自転車で行ってきました。住吉大社の荘厳な雰囲気が好きで、年に何回か訪れています。
住吉大社は毎年正月三が日に、全国から200万人を超える参拝者が訪れることで知られています。全国に2300程ある住吉神社の総本宮で、1800年前に創建された摂津国一之宮です。

太鼓橋を渡ると厄が落ちる
大鳥居をくぐると太鼓橋と呼ばれる大きな赤い橋があります。
私はいつも自転車で来る時は正面鳥居ではなく裏側に駐輪するのですが、いったん正面までまわって太鼓橋を渡って境内に入るようにしています。
それには理由があって、この太鼓橋を渡ると身体についた厄や穢れが落ちると言われているからです。神社には祓戸社(本殿に参拝する前に厄を払う祠)が置かれているところがありますが、住吉大社の太鼓橋は同様の意味合いがあるように思います。

鳥居前には大きく立派な石灯篭が並んでいます。

ここ住吉大社は遣唐使出発の地でもあるんです。

狛犬はかなり大きめ。鳥居、灯篭、狛犬、全ての規模がでかいです。

住吉大社は第一本宮から第四本宮まであり、4社全てにお参りするのが一般的かと思います。社殿には「航海安全の神」「祓の神」「農耕の神」「和歌の神」「武の神」「相撲の神」
が祀られています。
私はいつも第四本宮から数字の大きい順に参拝しています。
入口から近いので。

4つの本宮へとつながる鳥居前にはウサギの手水舎があります。
住吉大社と言えばウサギのイメージがあります。

この鳥居をくぐって境内に入ります。

第4本宮。4つの神殿は住吉造という神社建築史上最も古い建築様式で造られており、国宝に指定されています。

第3本宮とは隣合わせになっています。

第四本宮の後ろに翡翠でできた撫でうさぎがあります。撫でると福が訪れると言われていますが、コロナ感染予防のため現在は触れなくなっています。

第一本宮。夕方訪れたので空いていました。いつもは長い行列ができています。
4つの本宮を参拝した後は広々とした境内を隅々までまわります。こちらは縁結びにご利益があるとされるおもと社。手前の扉を押して中に入れます。

授与所で授かることのできるおもと人形の後ろに、生年月日と名前を書き奉納します。

この日は急に思い立って訪れたので閉門時間ギリギリで、駆け足でまわってきました。
商売繁盛の神様・初辰さんと子授けの神様・種貸社
4年間かけて行う商売繁盛祈願・初辰参り
住吉大社境内にある末社・楠珺社では樹齢千年の楠木の根元に祠が設けられ、
商売繁盛にご利益のある神様・宇迦魂命 (うがのみたまのみこと)が祀られています。
はったつさんという呼び名で親しまれているようです。

初辰まいりとは毎月辰の日に参拝する際に招福猫を授かり、
4年間=48か月継続することで「始終発達」(しじゅうはったつ=四十八辰)の
ご利益を授かることができると言われています。

①種貸社⇒②楠珺社⇒③浅澤社⇒④大歳社
の順に境内外の末社をまわって参拝します。


これが招福猫です。楠珺社授与所で授かることができます。
神社の外には奉納された人形がずらりと並べられています。
子授けや資金調達、知恵の神様・種貸社
初辰まいりの最初の参拝所である種貸社は他の末社とは少し離れた場所、
正面鳥居から見て西側の駐車場付近にあります。

倉稲魂命(うがのみたまのみこと)が祀られている種貸社は、
名前の通り種を授かる場所として知られています。
種は子供であったり商売の資本であったり人によって様々ですが、
元々は種=稲穂で五穀豊穣の神様として地域の人々から信仰されていたようです。

一粒万倍日という吉日がありますが、一粒の稲穂がやがて何百倍・何千倍にも増えていくという
新しいことを始めると絶大な効果を得られる日とされています。
一粒万倍日には種貸社を訪れると良いのかもしれません。

手前の人形は子供を授かった人が奉納した種貸人形です。

一寸法師伝承の地としても知られているようです。


今回紹介した末社の他にも住吉大社にはたくさんの末社があります。
裏鳥居から出てすぐのところにある女性守護の弁天さま・浅澤社や、
おもかる石を持ち上げて願いを占う大歳社など…。
コロナ感染予防のため、おもかる石には触れなくなっているようでした。
次回参拝した際にはそちらも紹介したいと思います。

裏鳥居(と私が勝手に呼んでいる)側にある石舞台。
重要文化財に指定されています。
ここの池に白蛇がいていつも目にしていたんですが、
今回訪れると池が干上がっていて蛇の姿も見当たりませんでした。
-住吉大社詳細-
所在地:大阪市住吉区住吉2-9-89
最寄駅:南海本線「住吉大社駅」徒歩3分
南海高野線「住吉東駅」徒歩5分
阪堺線「住吉鳥居前駅」すぐ
拝観時間:6時~17時 (16時で閉門)
駐車場:あり
周辺施設:住吉公園 (松尾芭蕉の句碑)、
和菓子屋・喜久寿 (どら焼きが美味しいです)
住吉大社の地図
神社のすぐ前を路面電車(阪堺電車)が走っています。

この路面電車は堺市~大阪市間を運行しており、昔から変わらない懐かしい風景の一部となっています。
広告だらけのけばけばしい路面電車もありますが(それも大阪らしさが出てて好きです)、この日見たのはシンプルでレトロなものでした。
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