前回・前々回から明日香村再訪記と称して、今年2月に明日香村で訪れた場所を紹介しています。

今回紹介するのは岩屋山古墳に行く途中、偶然見つけた『許世都比古命(こせつひこのみこと)神社』。

鳥居の奥に広がる世界を見てみたくなりスルーできませんでした。

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鳥居のすぐ近くには『庚申』と書かれた石が。これは庚申信仰の名残のようです。

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鳥居をくぐりその先を直進して左に曲がると本殿と摂社が見えてきます。

許世都比古命神社のご祭神は社名と同じ『許世都比古命』。

この神様については巨勢地方の産土神ということしか分かっていません。

1989年奈良史によると現在の奈良県御所市を拠点にしていた豪族・巨勢氏の祖霊が祀られているのではという話です。

明日香村のある高市郡ではなく御所市なんですね。

これが許世都比古命が祀られている本殿です。

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近くで見ると龍の細工が施されていました。

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細かく繊細な彫刻でした。

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境内には灯篭がたくさん並んでいたのですが、この灯篭に『五郎宮』と刻まれていることから、この神社はかつてそう呼ばれていたのではないかと思います。

奥まで進むと弁財天が祀られた厳島神社が摂社として鎮座していました。

弁財天は七福神の1人として数えられる女性の神様です。

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ガイドブックには載っていない小さな神社ですが、境内には歴史を感じる灯篭や石碑が並んでいました。

古き良きものにご興味のある方、神社仏閣がお好きな方は是非訪れてみてください。


-許世都比古命神社-

所在地:高市郡明日香 村越555
最寄駅:近鉄飛鳥駅から徒歩7分