飛鳥坐神社は明日香村の飛鳥地方にある古社で、近年丹生川上神社上社から明日香村に移築されてきたようです。

周辺には日本最古の仏像で知られる飛鳥寺があります。


飛鳥坐神社のご祭神は事代主神、高皇彦霊神、飛鳥三日比売神、大物主神 の4柱で、子授けの神様として古くから信仰されてきたようです。

正面鳥居には『飛鳥社』と書かれています。

ここから階段を登ったところに本殿と48もの摂社が並んでいます。

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手水舎は鳥居の手前にあります。

その裏手に駐車場・駐輪場があり無料で利用することができます。

鳥居前には井戸も。現在は使用されていない様子でした。

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鳥居をくぐると、左手に授与所があり、こちらで御朱印やお守りなどを授かることができます。

神社の方が不在の時はインターホンを鳴らすと出てきてくださるようです。

右手側には参拝前にお清めをする『祓戸社』があります。

こちらにお参りをすることで身体についた厄を取り払うことができると言われています。

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階段を上がったところにある『力石』。

持ち上げることができると願いが叶うと言われているそうです。

片手しか入れることができないので手の小さい人には少し難しいかと思います。

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階段を登り切って突き当たりまで進むと拝殿があります。

ここは桜の名所としても知られています。

私も桜の季節になるとよくこの場所を訪れ、本殿を背景に咲く枝垂れ桜の写真を撮っています。

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境内には万葉集の歌碑などさまざまな石碑が並んでいます。

和歌に興味のある方はこの付近にある『万葉文化館』を訪ねてみることをおすすめします。

一部の企画展を除けば無料で館内施設を見学することができます。

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これが本殿です。子授けの神様が祀られています。

毎年2月に開催されるおんだ祭りでは天狗とお多福による『夫婦の営み』を模したユニークな演目を見ることができます。

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また、おんだ祭りでは豊作を祈り参拝者のお尻を棒で叩くという神事も行われているそうです。

風変わりで面白そうなお祭りですね。

境内には縁結びの石をはじめいくつかの陰陽石が並べられています。

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この石は猿にも人にも見えます。

明日香村にある猿石とは別物ですが、この石も意図的に彫られた物であるように感じました。

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陰陽石や歌碑、48もの摂社など境内には見どころが多く、隅々まで見て回ると色々な発見があると思います。

自然に囲まれた場所にあり、境内にいると時折り鳥のさえずりが聞こえてきます。

飛鳥坐神社で日常から離れて、ゆったりとした時間を過ごすのもおすすめです。



-飛鳥坐神社-
所在地:高市郡明日香村飛鳥707-1
TEL:0744-54-2071