大阪市天王寺区夕陽ヶ丘町には、阪神タイガースの守護神・毘沙門天が祀られている神社があります。

以前紹介した縁結びの神様・愛染明王を祀る愛染堂勝鬘院のすぐ近くにある大江神社。

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四天王寺には聖徳太子が建立した神社仏閣が数多く存在しますが、大江神社もそのうちの一つです。

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創建年は不詳ですが、四天王寺の鎮守である四天王寺七宮の一つとして建てられました。

四天王寺七宮は以下の神社で上之宮神社と小儀神社、土塔神社は明治時代に大江神社に合祀されています。
  • 大江神社
  • 上之宮神社
  • 小儀神社
  • 久保神社
  • 土塔神社
  • 河堀稲生神社
  • 堀越神社

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神社の由緒書。

当初ご祭神は五穀豊穣の神様・豊受大神でしたが、神仏習合の後に境内には毘沙門天も祀られるようになりました。

その他にも素盞嗚尊・欽明天皇・大己貴命・少彦名命が祀られています。

毘沙門天は七福神の1人で商売繁盛の神様として知られていますが、阪神タイガースファンの守護神でもあるようです。

本殿をはじめ境内の建物は1945年3月の大阪大空襲によって、絵馬堂と神器庫を除いて全て消失してしまいました。

現在の本殿は1963年に再建されたものです。

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毘沙門天を守護していた『狛虎』も焼夷弾を受けて破損してしまいましたが、2013年に地元の有志によって新たに一対の狛虎が造られました。

なんとその年に阪神タイガースは18年ぶりにセリーグ優勝を果たしたそうです。

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狛虎はとても可愛かったです。

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『阿形』と呼ばれる焼夷弾を受けた狛虎は江戸時代から存在するもののようですが、現在は境内にある蔵に保管されています。

狛虎の近くには狛犬も置かれていました。

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境内には松尾芭蕉の歌碑もありました。

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境内には日吉稲荷大社も鎮座しています。

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これは昔の手水舎なのでしょうか。

かなり年月を経たもののように感じました。

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大江神社は愛染坂と呼ばれる坂の上に鎮座しているので見晴らしが良く、境内からは通天閣を見渡すこともできます。

かつて夕日の名所として知られていたことから、この場所から夕陽を眺めるのも良いかもしれません。

阪神タイガースファンの方でなくても、可愛い狛虎を見に訪れてみることをおすすめします。

周辺には四天王寺や天王寺動物園、あべのハルカスや大型商業施設もあります。


-大江神社アクセス情報-

所在地:大阪府大阪市天王寺区夕陽丘町5-40
最寄駅:大阪メトロ谷町線・四天王寺夕陽丘駅から徒歩3分