ジブリ映画『天空の城ラピュタ』のモデルになったと言われる友ヶ島に再び行ってきました。前回の記事はこちらをご参照ください。

前回は1時間半程度しか島に滞在できなかったので、島の右半分を回ることしかできませんでした。今回は12時発のフェリーで12時半着、15時半のフェリーで島を去ったので3時間滞在できました。フェリーのチケットは友ヶ島行きフェリー乗り場で購入できます。特に予約も必要ありません。前回往復2000円でしたが、2200円に値上がりしていました。(2021年3月時点)

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今回は島の左半分を中心に散策してみることにしました。坂道を歩いて『第三砲台跡』に向かうことに。友ヶ島は明治時代から第二次世界大戦まで旧日本軍の要塞でした。和歌山県と淡路島の間に位置する友ヶ島は、紀淡海峡防備目的で利用されてきたようです。

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島の中には当時の施設が今でも残されています。なかでも『第三砲台跡』はラピュタの舞台となったと言われる島の中でも一番ラピュタっぽさが感じられる場所なのではないでしょうか。砲台跡は島の中に5つあります。

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砲台跡の概略図です。規模は横幅180m、奥行60mと記されていました。小さな照明でライトアップされていましたが薄暗く、ライトを携帯していった方が安全かもしれません。

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ここが砲座跡ですね。中央に円形の台座がありました。少し風化はしていますが自然と文明が溶け込んでいるような空間は時が止まっているかのようでした。非日常感を体験できます。

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砲台跡周辺の木々に台湾リス(外来種)と思われるごついリスが何匹かいました。台湾で見たリスと同じだったので。島中を歩き回っているとあちこちでこのリスたちと遭遇しましたが、鳴き声が独特です。ごつくて太いのに動きがめちゃくちゃ俊敏でした。

砲台跡のすぐ近くに見晴らしの良い展望台があります。ここが島内で一番の高所になるのではないかと思います。ここで休憩してお昼を食べました。本当は島に来る前に加太でランチを食べる予定でしたが、なぜか全部のお店が閉まっているという事態だったので売店で買って行きました。

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展望台を出た後は以前訪れた場所を再訪したり、まだ通ったことのない道を歩いてみたりしました。たまたま見つけた小さな展望台からは船着き場が見えました。ここは誰もいなかったので穴場かもしれません。

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島で採ったらしき若布を持ち歩いている人がいたのでどこか砂浜に降りられる場所があるのか探していたんですが、何か所かありました。綺麗に見えるように撮りましたが実際は漂着したゴミだらけです。よく見るとゴミが少し写っているかも。

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石や岩に海藻らしきものがくっついていたけどこれが若布なのかなと思いながら観察していました。洗えば食べられそうなものもありましたが、何しろゴミだらけなので…。

島内ではリスの他にも鹿や野鳥を見かけました。トンビが上空を徘徊していました。鹿は急斜面にいたんですが、目が合うとすぐに逃げていきました。
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島には名前は分からないけど黄色の花がたくさん咲いていました。椿も。前回は初夏に行ったのでけっこうバテましたが、今回3月だったので気候もちょうど良く快適に過ごせました。帰りのフェリーは15時半発、16時半発が特に混むようです。帰れないんじゃないかと一瞬ひやっとしました。カフェはありましたが宿泊施設があるのかは不明でした。私は自然は好きですがキャンプは嫌いです。夜何が出てくるか分からないので。

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二度目の友ヶ島は一度目よりも満喫できたような気がします。和歌山に住む友達の子供がもう少し大きくなったら一緒に遊びに行きたいな。何となく砲台跡とか喜びそうな気がします。舗装されてないアップダウンの多い道だらけなので、小さい子供を連れていくのはあまりおすすめできないかもしれません。