前回の続きで以前四天王寺界隈を訪れた時のお話になります。四天王寺を守護するために造られた7つの神社のうちの一つ・久保神社に参拝した後、四天王寺に向かいました。四天王寺には子供の頃から何度も訪れたことがありますが、東大門から入ったのは初めてでした。

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四天王寺は593年に聖徳太子によって建立された日本仏法最初の官寺です。境内には様々な施設がありますが、今回はそのうちのいくつかをご紹介させていただきます。東大門から入ると小さな池が見えます。この池の中にあるのが亀遊嶋辯天堂で、インドにおいて河の神様とされる『弁財天』が祀られています。技芸上達や福徳円満のご利益があるそうです。

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かつては四天王寺境内は神仏習合で神社などもあったようですが、現在残されているのは亀遊嶋辯天堂のみでした。
亀遊嶋辯天堂付近には不動明王像が祀られていました。ちょうど見上げるような形で岩の上に祀られており、迫力があります。

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こちらが『六時堂(六時礼讃堂)』と呼ばれるお堂です。『薬師如来』と『四天王』が祀られているそうです。昼夜6回にわたり礼讃が行われているようです。その手前の舞台は石舞台と呼ばれています。

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六時堂の手前にある池は『亀の池』という名前の通り、たくさんの亀が日光浴している姿が見られます。私が四天王寺で一番好きな場所です。

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このお堂は七五三でお参りされています。正式な名称は分からないんですが、手前に設置されているのは知恵の輪で、子供をくぐらせると良いとされています。

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四天王寺で有名なのがこの金堂と五重塔です。金堂の中には聖徳太子のご本地仏である『救世観音』が祀られています。五重塔内の礎石心柱には六道利救の願いが込められた『聖徳太子の髪の毛』が収められているそうです。

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こちらの阿弥陀堂は納骨堂です。法然上人の二十五霊場の札所となっています。背後に聳えているのはあべのハルカスです。
この『転法輪』はコロナ禍で触ることができなくなっていましたが、『手のひらで回転させると仏様の教えが車輪のように回転して遠くまで広がる』と言われています。貼り紙に覆われて見えませんが、コロナが無事収束して触れるようになった折には是非訪れて回してみてください。

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最後に正面入口の写真を載せておきます。この付近で定期的に骨董市が開催されていたのですが、しばらく開催されていません。

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こんなに人の少ない四天王寺を訪れたのは初めてでした。休憩所も閉鎖されていて全体的にひっそりとしていました。早く日常が戻ってきますように…。


この後真田幸村ゆかりの地をいくつか訪れましたので、次回ご紹介させていただきます。四天王寺散策編はもうしばらくお付き合いください。

お読みくださりありがとうございました。


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